米原油先物は続伸、ロシアVSサウジの行方は?

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 3月20日、アジア時間の米原油先物は続伸。オーバーナイトでは、トランプ米大統領がサウジアラビアとロシアの価格競争に「適切な時期に介入」する可能性を示唆したことを受けて24%急伸した。写真はテキサス州で昨年2月撮影(2020年 ロイター/Nick Oxford)

[シンガポール 20日 ロイター] - アジア時間の米原油先物は続伸。オーバーナイトでは、トランプ米大統領がサウジアラビアとロシアの価格競争に「適切な時期に介入」する可能性を示唆したことを受けて24%急伸した。

0151GMT(日本時間午前10時51分)現在、米WTI原油先物は、最も取引が活発な5月限<CLc2>が0.43ドル(1.7%)高の1バレル=26.34ドル。期近の4月限<CLc1>は0.56ドル(2%)高の25.78ドル。

一方、北海ブレント先物<LCOc1>は0.03ドル(0.1%)安の28.44ドル。オーバーナイトでは14.4%急伸していた。

トランプ大統領は19日、記者団に対し「(石油価格戦争については)妥協点のようなものを探ろうとしている」とした上で、「ロシアは石油が経済全般の基礎になっており、石油が最安値を付ければロシアに壊滅的な打撃を及ぼしかねない。同様に原油安はサウジにとっても良いことではない。両国は価格や生産を巡って争っており、適切な時期に関与するつもりだ」と語った。

ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、トランプ政権がサウジに生産を制限するよう外交圧力をかける一方、ロシアには制裁をちらつかせて減産を迫る案を検討していると報じた。

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