ツアーにあふれた時代のスタディツアー

新しい自分との出会いを与えてくれる旅

英語の偏差値が45だった私も、旅で変わった

19歳の夏休み。

私は、ロサンゼルスにいました。45日間かけてアメリカを車で1周する旅に参加するためです。現地集合のために、独り東京からロサンゼルスに行った私は、これから始まる旅にワクワク……。

のはずだったのですが、ロサンゼルスに着いた初日、びびってホテルから一歩も外に出られませんでした。ロサンゼルスは「ギャングの街」、うかつに外に出たら撃たれる、映画などのイメージから、勝手にそんな想像をしていた自分がいたのです。2度目の海外旅行だったこともあって、その時はまだ、世界に対する偏見に満ちあふれていました。

しかし、旅が始まってみると、英語の偏差値45だった私は英語もロクにしゃべれないのに、完全に自分を開放。世界10カ国から集まった旅仲間たちと45日間、アメリカ全土を満喫しました。何よりも、多くの国の人たちと衣食住を共にして、アメリカの大自然と都市を回ったことが、その後の大きな自信につながりました。

エイチ・アイ・エスのエコ・スタディツアーデスク所長で、自身も旅によってたくさんの気づきを得てきたという鮫島卓さんは、

「もともと、スタディツアーというのは旅のジャンルにはありませんでした。旅に『学びの要素』というのはあったはずですが、あまりそこには注目されてこなかったのです。しかし、スタディツアーデスクを作って力を入れてから、実際の取り扱いも伸びています。取り扱うツアーの種類も、途上国の孤児院へ行ったり、マイクロファイナンスを見学したり、社会的な意味合いが多いツアーが増え、今では30を超えるツアーが、常時、募集をしています。参加者もここ数年で、2倍、3倍に増えていっています」

と、新しい旅行マーケットとしての可能性を感じています。

また、スタディツアーには、一般のツアーでは見られない特徴があります。

「ほとんどのツアーは2人以上での申し込みが多い中で、スタディツアーは90%がひとりで申し込みをされます。ひとりが多いというのは、何か新しい出会いとか、同じ共通テーマに合わせたコミュニティに期待している部分も多いのだと思います。また、参加される方のバックグラウンドがバラバラで、多様な方が集まるのもスタディツアーの魅力です」

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