「大人の読解力」で苦戦する人たちの"勘違い"

苦手意識がある人が取り組むべき3つのこと

国語の問題には解き方があり、ある種のテクニックがあれば解答できてしまうことがあるため、それを知ってしまえば、国語の点数を上げることができます。ですから、大人が本を読んで国語の問題が解けないということで読解力を確認すること自体、意味があるとは思えません。

それよりも庄司さんは、現在、本をたくさん読んでいらっしゃるようですから、それを自分の人生に応用していくことのほうがはるかに大切ではないでしょうか。

そこで、国語の問題が解けるという意味での“読解”とは異なり、本を読んで意味を理解し、それを自らに応用していくという意味での「大人の読解」ができるようになる方法についてお話します。

ビジネスマンはビジネス書や自己啓発書をたくさん買ったり、読んだりします。しかし、読むことが目的になってしまい、実はまったく身に付いていないという話はよく聞きます。

字ずらを目で追っているだけで、内容面について心に入ってこないということや、「積ん読」と言って、買ったはいいが、読まずに積んでいるだけ、というスタートラインにさえ立っていないという笑えない話もあります。いずれにもして「読解」とかけ離れている実態が大人の世界でもあるようです。

「大人の読解力は、読書量に比例するとは限らない」

世間的には、本を読むと読解力が上がるとか、たくさん本を読んだほうがいいと言われているため、大人になってもたくさん本を読めばいいと錯覚してしまうことから悲劇が始まります。

はっきり言いましょう。

「大人の読解力は、読書量に比例するとは限らない」

ということです。

もちろん子どもの場合、たくさん本を読む子は国語の問題が解ける傾向にあります。それは、小さいときから本が好きで、活字に抵抗感がなく、読みなさいと言われなくても、本の虫になっている場合に適用できることなのです。

ですから、本は読まないし、国語も嫌いだったという人は、「たくさん読んではいけない」のです。 なぜなら、読み方を知らないため、読めば読むだけ、ますますできない自分が強化されていくことになるからです。

実は、筆者はまさにそのような経験を持っている1人です。20歳まで国語が大嫌いで、文章を読むことが面倒くさく、1冊も本を読まない人間だったのですが、それ以降、一念奮起し、年間100冊以上は読んでいました。しかし実は、大量の本を読んだところでほとんど身に付いていないという憂き目に遭ったのです。

ではそのような人はどうしたらいいでしょうか?

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