世界中どこでも「同じユニクロ」を目指す

柳井正・ファーストリテイリング会長兼社長に聞く

日本人社員には非常につらい試練ですが、いよいよ日本も追い詰められてきた。この試練を乗り越えていかないといけない。

――企業として規模が大きくなっていくと、ユニクロのよさを失ってしまう可能性もあるのでは。

だから、ベンチャービジネスが大切なんです。ベンチャービジネスということは、大きくなっても中小企業、零細企業、あるいは今から成長していこうという意欲のある人だけの集団にするということです。

ローテク産業は末端の社員が仕事をしている

社員全員に、「あなたは本当にわれわれと一緒に成長していけますか」と問いかけています。極論ですけれど、グループ化とかグローバル化を達成するために、社員は、今日すぐにフランスに行って、そこで店長をやれと言われたら、行かないといけない。あるいは今日、グループ会社に行って商品の担当者をやれと言われたら、行かなきゃいけない。それがグローバル化だし、グループ化だし、再ベンチャー化。すなわち全員経営ということです。

――全社員が経営者マインドを持たなくてはいけないとのご持論ですが、それはなぜですか。

われわれはローテク産業なのです。しかも経営者が仕事をしているのではない。末端の社員が仕事をしているのです。だから、末端の社員が経営者のつもりで仕事をしないかぎり、会社はよくならないのです。でも、この産業の人は会社が大きくなると、だんだん官僚的になり、本部で指示をすれば末端の社員が動くと思っているのです。

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