世界中どこでも「同じユニクロ」を目指す 柳井正・ファーストリテイリング会長兼社長に聞く

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この業界の悪いところは、儲かるとわかると次々と商品を変えていく。毎シーズンの積み重ねがない。だから、シーズンを積み重ねてファンをつくっていけるような商売が、いちばんいいと思っています。

それに、この業界は顧客層を限定したがる。たとえば20代のカジュアルシーンで着る服とかね。これもよくない。売るほうの傲慢だと思います。選んで着るのはお客様なんだから、お客様に受け入れられる服を作るべきだ。お客様の生活に本当に必要かどうかを、もっと考えないといけないのではないでしょうか。

ユニクロはあらゆる人がよいカジュアルを着られるようにする、新しい日本の企業です。

「あなたの生活をこういうふうに変えられますよ」

――柳井社長は、ライバルのGAPを第1世代(単品のSPA=製造小売業)、H&Mを第2世代(ファッショントレンドのSPA)、ユニクロを第3世代と呼んでいます。

服にはいろんな要素があります。第3世代というのは、単純にファッションということではなしに、生活のインフラとして「あなたの生活をこういうふうに変えられますよ」ということを伝えて、売っていくスタイルを意味します。

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