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幻のドリンク「ネーポン」を甦らせた41歳の執念 一度は消えたが試作に試作を重ねて再現した

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  • 村田 らむ ライター、漫画家、カメラマン、イラストレーター
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その頃、専門学校に通っていた頃の後輩とフェイスブックでつながっていて

「まだ、ネーポン持ってるよ」

って連絡をくれた。

「渡りに船だと思って、ネーポンを持って工場で成分を分析してもらったんです。それで糖分の量とかはわかったんですが、それで試作品を作ってもらったんですがそれでも今一つな出来になりました」

レシピと実物の成分結果は加味しながらも、結局、自分の味覚だけを頼りに味を近づけていくことにした。

「何度も何度も作り直していくうちに段々、味が近づいてきました。

そしてあるとき、ネーポンの味にとても近く、かつとてもおいしいジュースができました。忠実に再現することも大事ですけど、おいしいことも大事ですからね」

おばちゃんも認める味ができた!

おばちゃんに味見をしてもらうと

「ネーポンの味はよう覚えてないけど、味はおいしいんちゃうか?」

とややいい加減ではあったが、味を認めてくれた。

新生ネーポンのレシピが完成したのは2018年の秋だった。さっそく作りたかったが、そのときは果汁の在庫が足りず、結局完成したのは2019年の1月だった。

かつてのネーポンとは違い、4倍に希釈して飲むタイプのネーポンシロップとして作った。ネーポンシロップ1本で、かつてのネーポン12本分を作ることができる。

新たに完成した「ネーポンシロップ」

「濃縮タイプにした理由は、僕が全部ネーポンを保存しなければならないからです。かつてのネーポンだと、保管する場所がないんです」

そしてネーポンシロップ300本が田中さんのもとに届いた。消費期限は1年。その間に売り切らなければ、赤字になってしまう。

「当時は仮想通貨に興味があったんです。最初は、昔ながらのネーポンファンではなく仮想通貨界隈の人から営業をかけていこうと思いました。さっそくネーポンという仮想通貨を作り、インターネットで配りながら知ってもらいました」

注目は集めたものの、しかし最初はなかなか売れなかった。

ホームページを頻繁に更新したり、ツイッターで宣伝したりした。また新たなポスターをデザインしたり、陶芸家の友達にネーポンの器を作ってもらったりなど、いろいろ工夫もした。

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【徐々に注目されるように】

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