怪獣の絵を描いて人生を切り開いた男の仕事観 ガンダム、ゴジラ、ウルトラマン…何でもござれ

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「怪獣絵師」として知られるイラストレーターの開田裕治さんに、これまでの道のりを聞いた(筆者撮影)
これまでにないジャンルに根を張って、長年自営で生活している人や組織を経営している人がいる。「会社員ではない」彼ら彼女らはどのように生計を立てているのか。自分で敷いたレールの上にあるマネタイズ方法が知りたい。特殊分野で自営を続けるライター・村田らむが神髄を紡ぐ連載の第75回。

開田裕治さん(66歳)は、「怪獣絵師」として知られるイラストレーターである。

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呼び名のとおり、ゴジラ、ガメラ、ウルトラマンなどのアートワーク(ポスターイラスト、パッケージイラスト)の評価はとても高い。

また、機動戦士ガンダムシリーズなどのプラモデルの箱絵(パッケージイラスト)もたくさん描いており、こちらも人気が高い。

2018年には、スティーブン・スピルバーグが監督した映画『レディ・プレイヤー1』の公式のポスターを手がけた。

この映画には『ガンダム』『ゴジラ』『アキラ』など、日本の作品のキャラクターがたくさん登場する。まさに開田さんの絵がピタリとハマり、話題になった。

開田裕治さんは、どのような道を歩んで、「怪獣絵師」になったのだろうか?

東京都内の会議室で話を聞いた。

「絵を描くのは楽しいなあ」と感じた小学校時代

開田裕治さんは、兵庫県尼崎市で生まれ、大阪の豊中市で育った。親戚もみんな関西在住だった。

「小さい頃はまだアニメはなくて『月光仮面』『海底人8823』『少年発明王』などの初期のヒーローに夢中になっている子どもでした。小さい頃から絵を描くのは大好きでしたね」

小学校の美術の先生は開田さんと波長が合う人で、

「絵を描くのは楽しいなあ」

と感じた。

「小学生の時はリアルな絵をちまちまと描くのが好きでしたね。『学校の周りを自由にスケッチしましょう』という授業で、学校の裏側にある花壇を描いたんですが、はじのレンガからコツコツと色を塗っていったら全然できあがらなかった、という思い出があります」

開田さんオリジナルの怪獣画(開田さん提供)
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