「Fukushima50」は映画人の覚悟がつまっている 福島第一原発事故当時の最前線を忠実に再現
2011年3月11日。マグニチュード9.0、最大震度7という日本の観測史上最大となる東日本大震災がもたらした大津波が、福島第一原子力発電所に襲いかかった。浸水による全電源喪失という危機的状況の中、水素爆発とメルトダウンを防ぐために戦い続けた、勇気ある作業員たちを、海外メディアは“Fukushima50(フクシマフィフティ)”と呼んだ――。
3月6日に全国公開予定の映画『Fukushima50』は、福島第一原子力発電所事故の裏側で必死に戦った作業員たちの姿を、空前のスケールで描き出した骨太の社会派ドラマだ。
今年は震災から9年近く経ち、“復興”をテーマの1つに掲げた「東京オリンピック」が開催予定となっている。そんな中、製作代表の角川歴彦・KADOKAWA会長は、「2020年、“復興五輪”と銘打たれた東京オリンピック・パラリンピックを控えたこの時期にこそ、今一度、震災の記憶と向き合い、復興への思いを新たにする作品を世に問う、それこそが映画人の使命であると考えております」と意気込む。
世に問うことが映画人の使命
その言葉を補足するように、KADOKAWA映画の水上繁雄プロデューサーも「この事故を後世に伝えていこうということで企画が進みました。報道だけではわからない事故の内側、そういったものもしっかりと描いていこうと決めました。大自然の驚異や、人間の慢心。そういった部分も本作の重要なテーマだと思っております」と企画意図を語っており、海外展開も視野に入れているという。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら