「おやつのサブスク」がママ世代に人気の理由

「スナックミー」が口コミ効果で業界に浸透

ユーザー数が数十名程度だったころは、おやつを仕分ける作業も1時間程度でできていた。しかし100名を超えてきたあたりで手作業に限界が出てきたため、サービスのローンチから半年後には、AIを使ったおやつの自動マッチングシステムが、運用面でも必要になってきたという。

「とはいえ当時はPython未経験だったので、学びながら手探りで進めるしかなくて。精度も今よりかなり低かったですね。1つひとつのおやつに付いたユーザー評価を基に、『ドライパインが好きなユーザーは素焼きアーモンドが好きそうだ』みたいな相関を出すようにしていたのですが、新商品のリリースの際はユーザー評価が付いていないから、相関がうまく出てこずに『どうしよう……』みたいなことがよくありました(笑)」

サービス全体の「使いやすさ」が向上

創業からしばらくは「最低限の機能を最短で、できる範囲で作ること」で日々を乗り越えていたものの、「せめてユーザーページを整えたい」という葛藤も抱いていたという。そんな中2017年1月にフロントエンジニアの女性が入社したことをきっかけに、サービス全体の「使いやすさ」を飛躍的に向上させることができたのだそう。

三好隼人さん(写真:『エンジニアtype』編集部)

「人手が足りなかったことはもちろん、ユーザーに近い感覚を持ったフロントエンドエンジニアを欲していたのですが、たまたま僕らがベンチマークしていたアメリカのおやつ定期便サービス『NATUREBOX』に勤めていたフロントエンドエンジニアの女性が入社してくれることになって。

彼女には小さなお子さんがいて、日本に帰国してから『NATUREBOX』のように、自分の子どもに安心して食べさせられるおやつのサービスを展開する企業を探していたところ、スナックミーを見つけてくれたんです。技術力はもちろん、プロダクトを深く理解・共感し、かつターゲットの目線も持っているエンジニアが加わったことで、フロント部分を一気にテコ入れすることができました」

フロントエンドエンジニアの女性には、2カ月間でサイトを丸々リニューアルしてもらったそうだ。簡素だったビジュアルが綺麗に整ったのはもちろんのこと、最も大きかったのは「サイトとして成立するようになったことだった」と三好さん。

「リニューアル後、1番感動したのは『どの機能がどこにあるか』がわかるようになったこと。実際、ユーザーから『使いやすくなった!』という反響も大きかったですね。それからさらに昨年10月にもサイトリニューアルを行って。今回はデザイナーも加わったことで、全体の統一感やUIUXを大幅に向上させることができました。

リニューアル後に調査したら、驚くことにユーザーのおやつに対する評価やリクエストの回答率が10%ほど増加していたんですよ。スナックミーのサービス満足度は『いかにしてユーザーの反応を得るか』にかかっているので、『使いやすい』のはもちろん、『使いたくなる』仕様を整えることの大切さを改めて実感しましたね」

次ページリリースから約1年は広告を打っていなかった
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