武田薬品の広告が患者に与えた不利益は甚大 CASE-J試験の疑惑を指摘してきた桑島巖医師に聞く
以前から問題点を指摘してきた
――武田薬品が37億円にのぼる多額の寄付金を拠出した医師主導臨床試験CASE-Jでも、不正疑惑が持ち上がりました。
CASE-J試験は、ノバルティスファーマが関与したKYOTO HEART試験やJIKEI HEART試験と並んでおかしな点が多いと以前から私は指摘してきた。詳しくは「循環器トライアルデータベース」というインターネットサイトに私が書いたコメントが掲載されているので見てほしい。
そこに記述したが、武田薬品の高血圧薬カンデサルタンと他社のアムロジピンの2群間の比較において、カンデサルタンを投与された患者群のほうが明らかに多くの高血圧薬を併用していることが、2008年に発表されたCASE-Jの主論文から明らかになっている。このことは、ほかのたくさんの薬剤を服用しなければ、アムロジピン投与群と同等の降圧効果を得られないことを証明している。


















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