ジムニーが「カスタムの世界」で輝き続ける理由 東京オートサロンで数多くの改造車が展示

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逆にジムニーのメカニズムを他車種のボディに移植した例も複数あった。ご存じの方もいるとは思うが、ジムニーは初代から現行型に至るまで、ハードなオフロード走行に対処してボディとは別体のラダーフレームを持っており、エンジンやサスペンションはこのフレームに固定している。自動車修理に精通した人であれば、ボディとフレームは切り離すことが可能だ。

この構造を活用して、異なるボディを組み合わせた実例は古くからあった。1990年代のパリ~ダカールラリーには、三菱自動車工業のSUVの代表格「パジェロ」のフレームに、三菱が1930年代に試作した4WD「PX33」のレプリカボディを合体させたカスタムマシンが出走し、何度か完走を記録していた。

若者らしい自由な遊び心を感じる車

会場にも同じような構成を持つカスタムが複数あった。

ZEALエブリィ+ジムニー(筆者撮影)

現実的な例としては、4WDスペシャリストのZEALがエブリィのボディと組み合わせた車両で、展示車両は大径タイヤを履いていたが、ノーマルタイヤであれば軽自動車公認登録が可能とのことだった。

ZEALではスズキとダイハツの軽トラック・ワンボックス全車種に対応可能としている。ジムニーの走破性とワンボックスの広い車内、あるいはトラックの荷台を両立したいと思うユーザーに最適だろう。

埼玉自動車大学校「S-ROCK」(筆者撮影)

今回のオートサロンでマイナーチェンジモデルを発表した本田技研工業の軽スポーツカー「S660」のボディとジムニーの足回りを組み合わせたカスタムを出展したのは埼玉自動車大学校だった。

オフロードスポーツカーというコンセプトであり、エンジンが積まれていたキャビン背後はピックアップ風の荷台として、リアキャリアには原付バイクを積載していた。S-ROCKという名前ともども、若者らしい自由な遊び心に感心した。

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