2020年の株式相場をリードするテーマは何か

世界規模の経済波及効果1300兆円が動き出す

「麻生太郎大臣が東証に来ると株価が下がる」というアノマリーは健在だったが、今後の株価はどうなるのか(写真:尾形文繁)

波乱の幕開けとなった2020年の株式相場だが、ハイテク株が牽引する形で上昇軌道を固めつつある。年の初めには、その年に人気が盛り上がりそうな投資テーマに沿った銘柄が人気化することが多いが、今年は投資テーマの大本命「5G」関連が年初の相場をにぎわした。アメリカや韓国など海外では既に昨年から商用サービスが開始されている5Gだが、国内ではいよいよ今春から商用サービスが開始される。

今年も「金余り」が織り成す「適温相場」が続きそう

アメリカ経済が好調を保ち、世界景気の底入れ期待が強まる一方で、主要国の中央銀行は緩和的な金融政策で足並みをそろえている。堅調な景気と空前の「金余り」が織り成す「適温相場」が、今年も世界中の主要な株式市場で続くことになるかもしれない。日本の株式市場も世界的な景気回復が追い風となって国内企業の業績も上向きそうなことから、基本的には上昇基調と考えていいだろう。

ただ、中国や香港、北朝鮮、中東、さらにはイギリスと欧州など海外の政治的な不透明要因は多く、地政学リスクに脅かされて短期的な調整を余儀なくされる局面があることを覚悟しなければならないだろう。年明け早々のアメリカとイランの衝突も、今年1年の市場環境を予告するような出来事だったが、相場のトレンドを根本的に変えてしまうような不測の事態は起きにくいと思いたい。

次ページアメリカ大統領選が順当なら日経平均は2万6000円台乗せへ
マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • おとなたちには、わからない
  • 野口悠紀雄「経済最前線の先を見る」
  • 日本資本主義の父 渋沢栄一とは何者か
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
三菱重工と日立 「統合」破談から<br>10年 製造立国の岐路

10年前に統合構想が破談になった三菱重工業と日立製作所。その後両社は対照的な道を歩み、2009年に伯仲していた時価総額は今や日立が大きく上回っています。本特集では明暗が分かれた三菱重工と日立を主軸に、製造立国・日本の生きる道を探りました。

東洋経済education×ICT