初心者プログラマーが飛躍的に上達できたコツ スクール通いでも独学でも道は切り開ける

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今宮さんと加納さんに共通するのは、プロ講師以外にも疑問を聞ける人を身近に置いたこと。また双方とも40代になるが、年齢を重ねている分、これまでの経歴を踏まえた「作りたいサービス」を明確に持っていることだ。加納さんは「出産・育児を経験し、思うように働けなかった時期を経た今だからこそ、やりたいことに挑戦できる有り難みを感じる」と話す。

一方、スクールなどでリアルなコミュニティーに身を置かなくても、SNSを活用してプログラミングスキルを上達させた人もいる。「ツイッターがなかったら、プログラミングの学び方はわからなかった」。そう語るのは茨城県で専業主婦として子ども3人を育てている掛札結貴さん(32歳)だ。

ツイッターを学習に生かした掛札さん。自身を助けてくれた教材の会社で働くことに(写真:掛札さん提供)

学習を始めたきっかけは、プログラミングを学べば、在宅で働く選択肢が増えると考えたこと。掛札さんにとって、育児をしながらリモートで好きな時間に収入を得られる働き方は理想だった。

2018年秋にオンライン教材「Progate(プロゲート)」で学習を開始。「HTML」から「Ruby(ルビー)」「Ruby on Rails(ルビーオンレイルズ)」といった開発ツールを一通り学んだ後、「Ruby on Rails」専門の教材として知られる「Railsチュートリアル」で学習を続けた。「わからないことも多かったが、その際は深入りせず、どんどん進もうと考えた」(掛札さん)。

学習者同士のコミュニティーが存在

掛札さんはもともとツイッターを利用していた。プログラミング学習を始め、作品や学習の経緯を投稿するようにすると、フォロワーが約10倍に増えたという。「大した作品でなくても、『こんなのを作った』と発信するだけで褒めてくれる人がいて、やる気につながった」(掛札さん)。

気づいたのは、ツイッター上にはプログラミング学習者同士のコミュニティーが多く存在するということ。掛札さんもツイッターで複数の学習者と知り合い、オンラインチャットなどを利用して、わからないことを教え合うようになった。

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