「ルーミー/タンク」発売3年超でも好調な理由 両車合算で新型カローラやプリウス超える

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また室内の天井高さにおいて、実はタントのほうが1.5cm高い。タントは、まさに軽自動車規格を最大限に生かし、車体寸法を使い切ったスーパーハイトワゴンなのである。

タンクの荷室(写真:トヨタ自動車)

一方で、タントは車体の全高が1.755mある。そこがスーパーハイトワゴンとしての売りではあるのだが、逆に屋根が高すぎて車両全体の重心が高くなる。そのため、運転しているとカーブや路地を曲がる際に走行がふらつくことがある。クルマの出来がよくないというより、あまりに背が高すぎるのが原因だろう。

これに対し、軽自動車規格という制約のないトールは、横幅にゆとりを持てるので車体全高がタントより2cm低くても室内は広く感じられ、車両としての重心は当然下がることになる。

日本の道路で扱いやすい安心感のあるクルマ

同時に、車体の寸法が大きいことによって、左右タイヤ間の距離であるトレッドが15cm以上タントより広い。これは、人が両足をより広げて立っているのと同様で、カーブや曲がり角で足元に踏ん張りがきいて、ふらつきにくいことを示している。

したがって、日常の走行から、速度域の高い高速道路の走りにおいても、より安定して安心感のある運転ができることを意味する。

以上を要約すれば、トールおよびルーミー/タンクは、日本の道路で扱いやすい5ナンバー車であり、室内の広さは軽自動車のスーパーハイトワゴンであるタントとほぼ同じで、運転した際には安心感のあるクルマなのである。

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