「ルーミー/タンク」発売3年超でも好調な理由

両車合算で新型カローラやプリウス超える

ルーミーのスライドドア(写真:トヨタ自動車)

そのうえで、子育て家族が好む後席側のドアがスライド式だ。これによって、狭い場所での乗り降りに不自由しないばかりか、子供が万一勢いよくドアを開けたとき、ヒンジドアでは隣のクルマや壁にぶつけてしまうおそれがあるが、スライドドアならそうした懸念もない。

狭い路地を曲がる際の最小回転半径は、タントが4.4mであるのに対しトールは4.6mで、いずれも5mを切っている。新型カローラが3ナンバーとなったにもかかわらず、最小回転半径を5.0mに収めたと説明するが、前型は4.9mであり、5.0m以下であるかどうかが日常的な取り回しやすさを左右する指標とされる。この点においても、トールは日々運転しやすいクルマの条件を備えている。

まさに今日の大衆車はもはやカローラではなく、ルーミー/タンクということができるのではないだろうか。

「標準の顔つき」と「どや顔の顔つき」

その中で、ルーミーがつねにタンクの台数を上回っているあたりにも、軽自動車におけるスーパーハイトワゴンの人気動向につながっているようだ。

今日、スーパーハイトワゴンの軽自動車には必ず、標準の顔つきの車種に加え、どや顔ともいえるようなきつい顔つきの車種がそろえられている。タントにも、標準のタントのほかに、タントカスタムと呼ばれる車種がある。標準のタントの顔つきが柔らかな表情であるのに対し、タントカスタムはグリルの口が大きくあいたきつい表情を持つ。

そしてルーミーは、ダイハツ・トールカスタムと同様のきつい顔つきであり、タンクはトールの標準車の穏やかな顔なのである。クルマの優劣というより、造形の違いで好みが分かれ、ややきつい顔のルーミーが市場で好まれているということだ。

このことは、輸入車などにおいてもラジエターグリルを大きくしてはっきりした顔つきとしている傾向に通じている。世の中が、そうした自己主張の強さを求めているのだろう。

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