「26歳から30歳までお付き合いしていた7つ上の男性がいました。彼はバツイチで、簡単な食事もできるバーの店長をしていました。たまたま女友達と入った店だったんですが、すごく話しやすくて素敵な人だったので、そこからは1人でもお店に行くようになって仲良くなり、付き合うようになりました」
同い年の男性とは違う大人の魅力があり、客商売をしているから女性の扱いもスマートだったのだろう。男女の関係になってからは、さらにひかれていった。
「今考えるとバカだなぁと思うんですけど、26歳の私は結婚への焦りもなかったんです。だから、恋愛経験の1つとして付き合おうという気軽な気持ちだった。でも、思いのほかハマってしまった。彼のほうはお店を始めたばかりで、それをなんとか軌道に乗せようと一生懸命。結婚を考える余裕もなかったようです。最初は私もそれでよかった。でも、30歳という年齢が見えてきたときに、“このままでいいのかな”という気持ちが芽生えてきました」
そこで彼とは付き合いながらも、ほかの出会いにも目を向けてみることにした。
ほかの男性が物足りなく感じてしまう
「合コンに行ったり、婚活パーティに参加したり。出かけていけば、何かしらの出会いはある。で、誘われれば食事に行ったりもするんですけど、彼と比べちゃうんです。ほかの男性がどうも物足りなく感じてしまったんですね」
そして30歳になる年に、大学時代から仲良くしていた3人組の1人が、同じ会社の男性と結婚した。それに続くように、もう1人の友達もかねて付き合っていた男性との結婚を決めた。
「1人取り残された気持ちになりました。結婚した2人の友達から、“今の彼と結婚ができないなら、さっさと別れたほうがいいよ。婚期を逃すよ”と言われ、痛いところを突かれて急に焦りを感じました」
そこで彼との結婚を真剣に考えてみたのだが、彼は、昼夜が逆転している生活をしている。もし子どもができたときに、この時間帯で働く父親というのはどうなんだろうと思うと、やはり結婚には踏み出せない自分がいた。もちろん彼に結婚を切り出しても、どう答えるかはわからなかったが。
「それまでは翌日会社が休みの日に、夜私がお店に行って、閉店した深夜に彼と一緒に彼の家に帰るような付き合いだったんですが、店に行く足も遠のくようになりました。それでも彼は私を追ってくることもなく、疎遠になっていきました。彼も潮時だと思っていたのかもしれません」
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