2020年にブレイクしそうな企業はどこなのか? 『会社四季報』で読み解く2020年の企業業績
東洋経済新報社の記者が、SBI証券チーフストラテジスト・北野一氏とともにマーケットを展望する月1回の動画連載「Monthly TREND REPORT」。第1回後編では『会社四季報』の山本直樹編集長が2020年の企業業績について、最新の2020年新春号から解説します(詳しくは動画をご覧下さい)。 前編 日本が「失われた20年」から脱却する3つの理由
2020年3月期の業績見通しは6.3%減益
――2020年の企業業績の見通しについて教えてください。
山本:『会社四季報』2020年新春号には、2020年3月期の業績見通しを掲載しています。全業界で見ると、売上高は0.6%増とほぼ横ばい、営業利益は6.3%減でした。製造業と非製造業で分けると、製造業のほうが、落ち込みが大きく、営業利益は9.9%の減益、非製造業は2.8%の減益でした。
こうした予想に織り込まれているのは、長期化する米中貿易摩擦とそれに伴う中国の景気減速の影響が大きいでしょう。また、昨年10月の台風19号による被災で大きい工場が止まってしまったという企業もありました。こうしたことから、3カ月前に発売した秋号に比べても下方修正を行う企業が多く出ました。
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