日本人が知らない、もう1つあった「太平洋戦争」 独立から利権争いに発展してしまった悲劇
南米は明治以降に日本から多数の移民が向かった先で、現代は交流が盛んな地域の1つです。しかし南米の歴史はあまり学校でも習いません。南米の歴史に対する関心も薄く、南米諸国がスペインから独立して以降にどのような歴史を歩んだか知らない人も多いと思います。『あなたの教養レベルを劇的に上げる 驚きの世界史』の著者、尾登氏に南米の近代化について歴史を流れとともにわかりやすく解説してもらいました。
実は戦争が多かった南米
南米初の独立国はフランスから独立したハイチで、その後1816年にラプラタ連合(アルゼンチン)がスペインから独立、1822年にポルトガルからブラジルが独立し、その他の地域も順次スペインから独立し、1825年までにはギアナやアンティル諸島など一部地域を除いてほぼ独立を達成しました。
しかし独立後の南米諸国は、スペインとポルトガル時代からあった利権や資源が絡む領有権問題をそのまま引き継ぎ、かなり頻繁に戦争が起きていました。
先住民の反乱や党派・政敵同士の内戦を含めるともっと多いのですが、国家間戦争だけを見ても相当な数です。
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