“ハイテクニッポン”の最後の砦は今…無敵神話もついに崩壊!? 素材各社の模索

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 化学大手の東ソーは、バイオサイエンス、有機化成品、機能材料といった機能商品事業に活路を見いだす。ハイテク需要が激減した前期も、同3分野が安定的利益を確保した。歯科材料などを含む機能材料は基盤の無機化学技術を活用しており、「参入障壁は強固だ」(証券アナリスト)。

素材が持つ付加価値を生かした展開は、横幅の拡充だけではなく、川下に対しても見られる。

国内化学最大手の三菱ケミカルホールディングスは、10年春にLED照明へ参入する見通しだ。急速な拡大が期待される電気自動車向けの電池材料でも主要4材料を手掛けており、電池そのものへの進出にも意欲的だ。2位の住友化学は、次世代ディスプレーとして期待される有機ELの「パネルの生産にまで踏み込みたい」と米倉弘昌会長が公言。新しい市場を自ら形成する算段だ。

厚い基盤技術と粘り強い顧客対応で確立した、無敵の時代が終焉に差しかかっている今、新しい発想で独自の航路を切り開いていけるかどうか。需要が平準化されたときに地平線は見えてくる。最後の牙城、ハイテク素材の真の力が試される。

(二階堂遼馬 =週刊東洋経済)

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