堀江貴文「人生最大のムダは"悩み"である理由」 自意識が描き出す「世間」は、心の中の幻

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悩みがあるのは、別の「やりたいこと」が生まれている証拠だ。しかし、ほとんどの人はここで、変なプライドが邪魔をする。

「失敗したときに、みんなにバカにされたら恥ずかしい……」

「大企業を辞めて、小さな会社で働くのはみっともないかな……」

「親戚や同級生、同期はどんな目で見るだろう……」

こんなものははっきり言って、ただの自意識過剰だ。

みんな自分のことに精一杯だから、他人の行動が賢明かどうかを気にかけているほど暇ではないのだ。あなただって、いちいち他人のバカな行動を監視しながら生きているわけじゃないだろう。

自意識が描き出す「世間」は、心のなかの幻である。あなたが勝手に気に病んで、勝手につくり出しただけの妄想――。そんなものは全部取っ払ってしまえばいい。

そうすると、「起業したい」とか「会社を辞めたい」という本音が出てくる。あなたがこうした思いを持っていることこそが揺るぎない「事実」であり、すべてはそこを出発点にするべきなのだ。

『時間革命 1秒もムダに生きるな』(朝日新聞出版)
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悩んでいる人の99%は、このシンプルな「心の事実」のまわりに、余計な「世間」をゴチャゴチャとまとわりつかせて、何も行動が起こせなくなっている。このときに必要なのは、このゴチャゴチャを1つずつ解きほぐし、解決していくことではない。

むしろ、それらをズバッと全部削ぎ落とし、シンプルに本質を見直すことだ。

「ホリエモンだから、そんなふうに考えられるんだ」なんて思わないでほしい。ぼくだって最初からなんでもシンプルに考えられたわけではないし、ウジウジと悩んだりした経験だってある。

まずは、「シンプルがいい、シンプルがいい」と自己暗示をかけるところからはじめよう。「もしかしたら……なのでは?」とか「もし……だったら、どうしよう」というような「世間」は捨てて、自分の「本音」を見定める。

ほとんどの人は、自分の本音すら見えなくなっているから、それだけでも大きな前進だ。

堀江 貴文 実業家

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ほりえ たかふみ / Takafumi Horie

1972年、福岡県生まれ。実業家。SNSグループ株式会社代表。現在はロケット開発や、アプリのプロデュース、また予防医療普及協会として予防医療を啓蒙する等、様々な分野で活動している。会員制オンラインサロン「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」のメンバーは500人を超える。『本音で生きる』(SB新書)、『多動力』(幻冬舎)等、著書多数。

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