独立に「成功する人」「失敗する人」の致命的差

「自分本位の独立」が成功する可能性は低い

中高年が独立起業して成功するには……(写真:studio-sonic/PIXTA)

近年、会社を辞めて独立起業を目指す中高年が増えています。私は、2002年からコンサルタントや研修講師として活動し、中小企業大学校でコンサルタントの育成に携わっています。そのためコンサルタント・研修講師に関する独立起業の相談をよくいただきます。

とくに、富士通・NECといった電機大手が大規模なリストラをするようになった昨年から、独立起業したいという中高年から次のような質問をたびたびいただくようになりました。

「コンサルタントを始めたいがどうすればいいのか?」

「研修講師で本当に食べていけるのか?」

「どのように独立起業を意思決定し、顧客開拓すればいいのか?」

この記事では、「中高年が独立起業して成功するポイント」を紹介しますが、その前に、読者の方に考えてほしい質問があります。

Q:研修講師として独立起業を目指す次のAさんとBさん(ともに50歳)。どちらが成功する確率が高いでしょうか。
Aさん:大手メーカーで長く教育部門に在籍。年間100日以上研修講師を担当。
Bさん:中堅専門商社で営業一筋。講師経験はなし。

即戦力もずぶの素人も大差なし

実際は、AさんとBさんの成功確率に大きな差はありません。あえて言えば、Bさんの方がやや成功しやすいでしょうか。もちろん統計データはなく、あくまで私が見てきた印象です。

私はこれまでたくさんのAさんタイプ、Bさんタイプの中高年を見てきました。即戦力として大いに活躍を期待されたAさんが、意外と鳴かず飛ばずで、2年足らずでフェードアウト……。一方、ずぶの素人で周囲から「おいおい独立なんて大丈夫か?」と心配されたBさんが、予想を裏切って人気講師に! なんてこともあります。

もちろん予想どおりの結果になることもあり、まさにケース・バイ・ケースです。ただ、Aさんが期待どおり人気講師になるケースは少なく、現在活躍している人気講師の9割以上は、講師経験も、特殊なスキルも、カリスマ性もない「普通の会社員」だったBさんです。

次ページAさんはなぜ成功できないのか?
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ほしいのは「つかれない家族」
  • 就職四季報プラスワン
  • 赤木智弘のゲーム一刀両断
  • 日本野球の今そこにある危機
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
地銀 最終局面<br>首相が追い込む崖っぷち

遅々として進まなかった地銀再編。しかし菅義偉首相は明確に踏み込みました。全国の地銀はどう動くのか、現状を徹底取材。今後起こりうる地銀再編を大胆予測。さらにビジネスモデルや行員の働き方にも注目し、地銀が生き残る道について探りました。

東洋経済education×ICT