「挨拶ができない会社員」ほど出世できない理由 「日常の言動」も人事評価の対象に含まれる
社員の評価を決めるために、多くの会社では評価調整会議(通称「評価会議」)と呼ばれるミーティングを行っています。
経営者や役員、部長、人事などが集まり、社員の自己評価や上長の一次評価を精査し、評価の妥当性を検討したり、甘辛の調整を行ったりしているのです。
最近は評価の公正性を保つために外部のコンサルタントを交える企業も多く、私も、さまざまな企業の評価会議に出席させていただいています。
経営者や役員も「挨拶」を重視している
すると、多くの企業で、このようなやり取りが交わされています。
部長B「ちょっと待って。確かに業績はあげているけど、アイツ、エレベーターで一緒になっても、挨拶しないよ」
人事C「実は、同じフロアの誰にも挨拶しないと、他部署でも言われていました」
役員D「そうなの? それはまずいね」
部長B「挨拶は、社会人の基本ですよね。それができない人間を部門の長にするのは、会社としてどうなんでしょうか?」
経営者「ダメだね。それが本当なら、評価は『A』もつけられないな」
社員の評価は、業績だけで決まるわけでありません。基本的には「成果」と「行動」によって判断されます。
「成果」とは、会社の目標達成にどれだけ貢献したか。「行動」とは、求められる行動をしっかり取っているか。
等級、役職、職種などによって求められる「行動」は異なりますが、挨拶は、あらゆる社員に求められる、社会人としての最低限のマナーです。それができない社員は、当然「行動」の評価が低くなります。
また、経営者や役員など、社内で大きな影響力を持っている人ほど、業績だけではなく、「人としてのあり方」を重要視しています。
新人ならまだしも、挨拶をしない=他者に敬意を払わない社員に、人の上に立つ重要なポジションを任せたいと思うでしょうか?
「挨拶」をするかしないか。些細なことに思えるかもしれませんが、これはあなたの将来を決める、極めて重要な問題なのです。