相鉄「JR直通」、今なら武蔵小杉でも空いている 実はJR利用者にとってもメリットは大きい

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今回の相鉄・JR直通線開業では、相鉄沿線から新宿へは直通するようになったものの、東京直通は実現しなかった。

だが、海老名発に乗り、西大井で降りて数分待てば品川・東京方面へ向かう横須賀線の電車が来る。東京方面へ行く場合でも横浜乗り換えより同一ホーム乗り換えができる西大井乗り換えは楽だ。これでも十分ではなかろうか。逆に、横須賀線から相鉄直通線への乗り継ぎは待ち時間がやや長くなるので、帰りは横浜乗り換えでもいいだろう。

また、日中の海老名発新宿行きは、武蔵小杉で「成田エクスプレス」に7分待ちで乗り継げる。ネットで特急券が買える人には横浜で乗り換えるよりも便利だ。特急料金も横浜発が2190円なのに対して武蔵小杉発は1530円(片道・チケットレス価格での比較)と、660円もおトクになる。

路線名、何と呼ぶのがいい?

いかがだったであろうか。こんなに使い道があるのに接続の案内がないのはもったいないと感じたことだろう。もちろん、ダイヤの乱れや遅延の際はどうするかという課題もあるだろうが、りんかい線の駅放送のように接続を「予定しております」と案内すればいい。ものは言いようである。

また、整備が進んでいない「大崎短絡線」が実現し、西大井付近での平面交差を解消した暁には、より自由なダイヤ設定が可能になるだろう。その際には上下線で接続パターンを統一し、より使いやすいダイヤへの改良を期待したい。

最後に、JRは相鉄・JR直通線を埼京線と言ったり直通線と言ったり相鉄線と放送したり、結局のところ路線名がよくわからない。いつもなら「〇〇ライン」という形の名前を付けそうなものだが……。

いっそのこと、路線名を相鉄のイメージキャラクターから取って「そうにゃん新宿ライン」なんてのにするのはどうにゃん?

北村 幸太郎 鉄道ジャーナリスト

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きたむら こうたろう / Koutaro Kitamura

1989年東京生まれ。2008年昭和鉄道高等学校運輸科卒業、2012年日本大学理工学部社会交通工学科マネジメントコース卒業。乗り鉄、ダイヤ鉄。学生時代は株式会社ライトレールにインターン生として同社の阿部等社長のもと、同社主催の「交通ビジネス塾」運営などに参加。

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