現在、転職して4年が経ち、赤髪だった元バンドマンは、今では営業マネージャーとして数人の部下を束ねる。
「バンド活動での協調性も、フリーター時代に培ったコミュニケーション能力も、ITエンジニア時代に身に付けたIT関連知識も、すべてが役に立っているように思う」(佐藤さん)
就活ひきこもりを脱出するには
今回のケースは、バンド活動により留年、卒業後にフリーター期間が長引いた就活ひきこもりの事例。このように音楽活動を優先したことで、就職するタイミングが遅れてしまい、経歴に空白期間が生じ、就職活動の選択の幅が狭まってしまう例は珍しくない。
そのような「就活に対して漠然と不安を感じる」「新卒ではない場合、どのように就職活動を行えばいいのかわからない」という場合は、まずは誰かに相談することから始めていきたい。いちばんよくないのは、悩みを1人で抱え込んでしまい、行動できずに時間を浪費してしまうこと。時間が経てば経つほど、年齢を重ねてしまい、不安が増大し、さらに状況が悪くなってしまうからだ。
本記事で紹介した事例以外にも就活ひきこもりから脱出した人の事例や、就活ひきこもりを脱出するための知識や考え方をまとめた『社会に出たいとウズウズしている君に贈る「就活ひきこもり」から脱出する本』を共著で上梓した。就活ひきこもりの状況を変えたいと願っている人には、ぜひ参考にしてもらいたい。
状況を変えたければ行動するしかない。時にはうまくいかないこともあるが、行動さえし続けていれば、必ず最後にはうまくいく。
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