26歳既卒「夢追いバンドマン」が掴んだ逆転人生 「就活ひきこもり」はこうやって脱出できる

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現在、転職して4年が経ち、赤髪だった元バンドマンは、今では営業マネージャーとして数人の部下を束ねる。

「バンド活動での協調性も、フリーター時代に培ったコミュニケーション能力も、ITエンジニア時代に身に付けたIT関連知識も、すべてが役に立っているように思う」(佐藤さん)

就活ひきこもりを脱出するには

今回のケースは、バンド活動により留年、卒業後にフリーター期間が長引いた就活ひきこもりの事例。このように音楽活動を優先したことで、就職するタイミングが遅れてしまい、経歴に空白期間が生じ、就職活動の選択の幅が狭まってしまう例は珍しくない。

『社会に出たいとウズウズしている君に贈る「就活ひきこもり」から脱出する本』(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

そのような「就活に対して漠然と不安を感じる」「新卒ではない場合、どのように就職活動を行えばいいのかわからない」という場合は、まずは誰かに相談することから始めていきたい。いちばんよくないのは、悩みを1人で抱え込んでしまい、行動できずに時間を浪費してしまうこと。時間が経てば経つほど、年齢を重ねてしまい、不安が増大し、さらに状況が悪くなってしまうからだ。

本記事で紹介した事例以外にも就活ひきこもりから脱出した人の事例や、就活ひきこもりを脱出するための知識や考え方をまとめた『社会に出たいとウズウズしている君に贈る「就活ひきこもり」から脱出する本』を共著で上梓した。就活ひきこもりの状況を変えたいと願っている人には、ぜひ参考にしてもらいたい。

状況を変えたければ行動するしかない。時にはうまくいかないこともあるが、行動さえし続けていれば、必ず最後にはうまくいく。

川畑 翔太郎 UZUZ COLLEGE(ウズウズカレッジ) 代表取締役

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かわばた しょうたろう / Shotaro Kawabata

1986年生まれ、鹿児島出身。高校卒業後、九州大学にて機械航空工学を専攻。大学卒業後、住宅設備メーカーINAX(現・LIXIL)に入社。1年目からキッチン・洗面化粧台の商品開発に携わるも、3年目に製造へ異動し、毎日ロボットと作業スピードを競い合う日々を送る。高校の同級生の誘いと自身のキャリアチェンジのため、「UZUZ」立ち上げに参画。第二新卒・既卒・フリーターといった20代若者への就業支援実績は累計2,000名を超える。2024年よりIT/DX分野の教育研修事業「ウズウズカレッジ」を分社化し代表取締役に就任。就活メディアはこちら、X(旧Twitter)はこちら、YouTubeはこちら

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