LINE、欧米でユーザーが増加 フェイスブックのワッツアップ買収報道が追い風
[東京 26日 ロイター] - LINEの出澤剛最高執行責任者(COO)は26日、都内で開いた新サービス説明会で、米フェイスブック
世界規模の通話アプリの競争は激しさを増している。アジアで中国のウィーチャットや韓国のカカオトークと競合する中で、楽天<4755.T> がバイバーの買収を発表した。
競合環境について出澤COOは「激しいことには変わりないが、大きな動きがあるタイミングではピンチもあるがチャンスも生まれる」と強調。フェイスブックによるワッツアップの買収報道が欧米ユーザーの拡大に現れてきており「歓迎すべき動き」と受け止めた。
LINEは同日、ユーザー以外の携帯・固定電話へ低料金で電話ができる新しいサービス「LINE電話」を3月から、日本、米国、メキシコ、スペイン、タイ、フィリピンで開始すると発表した。日本では、1分間に、固定電話へは2円、携帯電話へは6.5円から利用できる。
通話サービスの拡充は「世界進出にあたって(コミュニケーションという)われわれの強みを強化する」(舛田淳執行役員)ことがねらいという。
2011年6月のサービス開始から、同日現在で3億7000万ユーザーに達した。日本のユーザーの5000万人以上に対し、海外ユーザーは85%を占めており、世界展開を加速。出澤COOは、年内目標の5億ユーザーについて「このペースだと問題なく達成できる」との見通しを示した。
同日現在、日本、台湾、タイでシェア首位を維持しているだけでなく、インドネシア、インド、スペインでも「シェアトップを狙える」(出澤COO)位置にまで達した。さらに、メキシコ、韓国、米国、マレーシアでも、1000万人を超えるユーザー数を獲得しているという。
出澤COOは、ソフトバンク<9984.T>が同社の株式取得を提案したとの一部報道について「ない」と否定。株式上場については「色々な可能性はあるが、決まったものはない」と従来の見解を繰り返した。
(村井令二)
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