「営業万能」と語る34歳ベンチャー社長の行動術 空き駐車場予約アプリ「akippa」社長に聞いた

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では、そんな金谷さんにとって「営業力」とは何なのだろう。

「僕は、営業力は人間力そのものだと思っているんです。営業で大事なことは、人間的な器を大きくすること。視野を広げ、視座を高め、謙虚であり続けること。すると人間力が上がって、周りから応援される人になる。次第に自分より優秀な人たちが集まってくれる。それが営業という仕事の真髄だと思うんです。そうすると、自分に企画力やマーケティング力がなくても、新しいビジネスにチャレンジできるようになるんですよ」

これは金谷さんのように経営者でなくても、企業で働く人にとっても同じはず。新しいサービスを立ち上げたければ、自分で企画ができなくても企画ができる人を巻き込めば形にできる。マーケティングに強くなりたければ、その部署の人とプロジェクトを興せばいい。自分の人間力を上げることで、動いてくれる人の輪はどんどん大きくなるだろう。

高齢者が3割を占める20年後を見据えて…

これから金谷さんはakippaで「困りごと解決企業として世界一」を目指して爆進していくつもりだ。

「まずは現在150万人の『akippa』ユーザーを、3年後には1000万人まで増やすことを目指しながら、僕たちが世の中にどう貢献できるのかを考えていきたいですね。

20年後、日本の3割が高齢者となり、車を運転できなくなるでしょう。過疎地では乗合バスもなければ、スーパーや街の中心部への移動手段すらなくなります。

すなわち人が人と会うことが困難な世の中になる。その時『akippa』で利用している土地を、自動運転電気自動車の充電スポットや、乗合バスの停留所として活用したいと思っていて。すでにakippaのユーザーレビューにもありますが、『akippaのおかげで孫の運動会に行けました』なんて言われたら最高ですよね」

サッカーで世界一になることを夢見た少年は、今はビジネスで世界一を目指し、多くの人の困りごとを解決したいと願う器の大きな人間になった。営業スキルがあるということは、すなわち“何でも叶えられる”可能性に満ちているということ。金谷さんの人生が、それを証明している。

取材・文/石川 香苗子 撮影/大室倫子(編集部)

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『20's type』編集部

『20's type』は、キャリアデザインセンターが運営するWebマガジン。2018年4月より『営業type』からサイト名をリニューアル。新時代を生きる20代若手ビジネスパーソンの「働く力」を育むために役立つ情報を発信している。

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