2019年「流行語ゼロ」でもお笑い界が明るい理由 闇営業と共に実力派芸人の活躍目立った1年

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霜降り明星、EXIT、宮下草薙、四千頭身などがバラエティー番組を席巻し、和田アキ子をまねるMr.シャチホコ、武田鉄矢や大友康平をまねる、りんごちゃんなど、新たなものまねタレントも出てきた。新世代の芸人を指す「お笑い第七世代」という言葉が生まれ、ネタ番組や雑誌などで特集されたりもした。

これらの事実を見る限り、2019年はお笑い界にとって決して不作の年ではない。それなのにノミネートがゼロだったのは、新たに出てきた芸人たちがいずれもネタのクオリティーが高い本格派の芸人であり、ギャグやフレーズには収まりきらない魅力を備えていたからだ。

今年は際立ったフレーズがなかった1年

今年ブレークした芸人の多くはネタが面白く、バラエティー番組での立ち回りもうまい。そういうタイプの芸人は「いつものあれをやってください」と振られて1つのギャグをやり続けるようなことがない。だから、際立ったフレーズがなく、流行語として認定されにくいのだ。

今年活躍した芸人のネタの中で唯一そういう雰囲気があったのは、チョコレートプラネットの「TT兄弟」である。

400本塁打達成のパネルを持ち記念撮影に応じる西武の中村剛也(中央)、金子侑司(左)、平良海馬投手とお笑いコンビ「チョコレートプラネット」の2人(下段)(写真:時事)

彼らは胸元に大きく「T」の字が書かれた白いシャツを着て登場し、両手を水平に伸ばして「T」のポーズを取る。そして、世の中にある「T」の形を探していく。明るさ、わかりやすさ、動きとリズムの軽快さなどが評判になり、このネタは大ヒットした。彼らはこのキャラクターでCM出演まで果たしている。

実はこのネタは、もともと流行語大賞を狙って生み出されたものだった。2018年に放送された『有吉の壁』(日本テレビ系)で、芸人たちが流行語を生み出すためのネタを披露する「流行語大賞の壁」という企画が行われた。チョコレートプラネットがここで「TT兄弟」を披露したのが、のちのブレークにつながったのだ。

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