パッと見「イケてる会社」がどん底に陥る6兆候 若い起業家の「未熟な行い」は最高の危険信号
バブルの頂点に近づいていると考える基準はいくつかある。この特殊な炭鉱の中でカナリアが察知するのは、もっとソフトな現象だ。
「一見、イケている企業」がヤバくなる兆候
パンナム・ビル(現・メットライフ・ビル)、シアーズ・タワー(現・ウィリス・タワー)など、新興市場の母なる大地に突き刺さる高層ビルは、数十億円の価値があるペニスの写真と大して変わらない。
つくった当時はいいアイデアに思えたのだろうが、ただ異様なだけだ。
投資家が次のグーグルと信じている企業は、安い資本という武器を持ち、ニューヨークやサンフランシスコの通りをさまよい、商業不動産の価格をつり上げる。そしてニューヨーク市の商業地区を買いあさっているGAFAに対抗する。
コードが書けて卒業後2年目の若者は、凡人でもIT市場で年間10万ドル稼げる。さらに厄介なのは、彼らが自分にはそれだけの価値があると信じていることだ。
コードが書けるなら、自分を褒めていい。しかし本当の技術力やマネジメント能力を持っているわけではない。能力以上の報酬をもらっていると気づかないと、本当に不況が来たとき、資金が足りずに親の家の地下室に戻る羽目になる。
CEOが(男女問わず)黒いタートルネックでステージ上に現れるようになったら(「私は次のスティーブ・ジョブズ」)要注意だ。
それは決してジョブズがよみがえったわけではない。その会社の株価が暴落する(ツイッター社のジャック・ドーシー)、あるいはその人がアメリカ食品医薬品局(FDA)から自社のラボに出入り禁止を言い渡される(セラノス社のエリザベス・ホームズ)可能性が高いという指標だ。
最も強烈な売り信号は、CEOがハリウッドに行く、あるいは自分がファッション誌の表紙や広告を飾るべきだという固い信念を持つことだ。
デイヴィッド・カープ(タンブラーの創業者)のJ.クルーの広告。デニス・クローリー(フォースクエアの創業者)のGAPの広告。これらは彼らがつくった会社が、まもなく昔の業績や評価の陰に隠れることを教えてくれる。
マリッサ・メイヤー(Yahoo!の元CEO)がヴォーグ社主催のメット・ボールにスポンサーとして300万ドル出したのと時を同じくして、『VOGUE』誌に3000語に及ぶ彼女のプロフィール記事が出た。これは判断力の低下の表れだった。
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