「業務時間中でも酒を飲む」アメリカ人の言い分

「飲みニケーション」の印象悪い日本との大差

もう1点、これが日本企業の「飲み会」と大きく違うのだが「業務時間内に開始される」という点だ。これも企業によって若干異なるが、だいたい16時頃。早いところでは15時頃に始めてしまうこともある。しかも、基本的には適当に始まって適当に解散する。みんなで乾杯して始めるということはまずない。

そもそもオフィスから直接店に行くということもあまりない。一度帰宅してシャワーを浴びるなり着替えるなりしてから、ゆっくりと現地に集合する。それに一度帰宅して自宅に車を置かないと、後が大変である。ちゃんと運転代行サービスを手配するなり、その日飲まないメンバーの車に乗せてもらうといった準備も必要だ。

業務時間内に開始されるのは、もちろん早く終わらせて、次の日の業務や家族とともに過ごすプライベートな時間に影響しないようにするためだ。つまり、こういった「ハッピーアワー」も「ビジネス」と同じ扱いとして考えられている。

バカにはできない「飲みニケーション」

だが「ビジネス」と同じような扱いになるとはいえ、仕事の話ばかりをするということはまずない。たとえ同じ仕事をしている者同士であっても、飲んでいる席でいつまでも仕事の話をするのはご法度だ。

しかし、どうしても愚痴りたいことだってある。そんなときによく見られるのが、最初の30分くらいは酒を飲まずに、ひとしきり仕事の話を吐き出して、あとはスッパリと切り替えて、いっさい仕事の話をしないというやり方だ。このあたりも、いわゆる日本の「飲み会」と異なる点だろう。とにかく仕事は仕事、プライベートはプライベートと、徹底的に切り分けられている。

だが「仕事は仕事」とはいえ、いわゆる仕事のための「飲みニケーション」は、意外とバカにできなかったりもする。そもそもアメリカ人は、おしゃべり好きだ。そしておしゃべり好きなのにも、理由がある。

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