原田マジックの強さは、喧伝されているような商品を売り込むマーケティングにだけあるのではない。ある元幹部は「外食という成熟市場で売り上げを伸ばすには、マーケティングと店舗運営の精緻な連携が必要だ」と指摘する。
原田氏がトップに就任して以来、日本のマクドナルドは米国本社との連携を深めてきた。世界各国でヒットした「ワンダラー商品」(100円マック)や「プレミアムローストコーヒー」を日本国内にも導入し、ヒットさせてきた。それはマーケティング力もさることながら、本部の指示を店舗運営に落とし込む現場力があってのことだった。
FCシフトの功罪
ところが、その店舗と人材に異変が起きている。マクドナルドは2006年から直営店のFCへの売却を続けている。原田氏はその目的を「FCビジネスを強化し、全店での投資を最適化する」と説明してきた。2007年から累計で1400店以上をFCに譲渡したことで、全店に占めるFC店の比率は2007年末の28%から2013年末には68%にまで上昇。2008年以降の店舗関連の売却益は累計で150億円に達する見込みだ。
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