美浦トレセン以外のアーモンドアイの日常を預かるノーザンファーム天栄の木実谷雄太場長は「もうわれわれが心配する次元の馬じゃない。無事にいってさえくれればいい」と全幅の信頼を寄せる。
オーナーのシルクレーシング・米本昌史代表は「これだけの強さに鳥肌が立った」と言い、生産者のノーザンファーム・吉田勝已代表は「こんなすごい馬はいない。ノーザンファーム史上最高?おっと、ディープがいる。女版ディープだね」と最大級の賛辞を送った。ファンも、関係者の誰もがアーモンドアイの強さに魅了された。
史上最多タイの芝GⅠ7勝目が懸かる注目の次走は、連覇が懸かるGⅠジャパンカップ(11月24日・東京、2400m芝)か、すでに選出されているGⅠ香港カップ(12月8日・シャティン、2000m芝)になる予定だ。
かつて、オークスが終わった後に国枝調教師と天栄の木実谷場長は「ジェンティルドンナを超えるGⅠ8勝が目標」と語ったことがある。いよいよその目標が現実のものになってきた。天栄に放牧されたアーモンドアイは次の目標へ向けて再び歩み出す。
アーモンドアイの強力なライバル
2年連続JRA賞の年度代表馬を狙うアーモンドアイにとって実は強力なライバルが現れている。10月26日に日本馬として初めてオーストラリアのGⅠコックスプレート制覇の偉業を達成したリスグラシュー(牝5、栗東・矢作芳人厩舎)だ。今季はGⅡ金鯱賞2着、香港のGⅠクイーンエリザベスⅡ世カップ3着と惜敗が続いた後、GⅠ宝塚記念で牡馬相手に完勝。
コックスプレートと合わせて今季GⅠ2勝を挙げている。矢作調教師はGⅠ有馬記念(12月22日・中山、2500m芝)への参戦を高らかに宣言。「今ならアーモンドアイとも戦ってみたい」と語った。
アーモンドアイがジャパンカップを、リスグラシューが有馬記念を勝てばともに年間GⅠ3勝となる。JRA賞の投票権を持つわれわれにとって最優秀4歳上牝馬の投票とあわせて頭を悩まされそうだ。今年も香港国際競走に日本馬が数多く参戦するだろう。今年の最後まで目が離せない。そして、アーモンドアイは来年どこに向かうのか。さまざまな人たちの思いを乗せてアーモンドアイは走る。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら