ゴルフ「ZOZO」初開催でタイガー優勝のすごみ

ZOZOチャンピオンシップは漫画のような展開

風雨が収まった26日午前3時ごろから必死の整備作業が行われた。バンカーが崩れ、フェアウエーには池のように水が溜まっていたのを懸命に修復、水をかきだして、ギャラリー0人、報道陣と関係者のみが見守って第2ラウンドが行われた。

池の水があふれてかき出しようがなかった10番は、水から顔を出していた場所にティーグラウンドを造り、140ヤードのパー4でプレーした。米PGAツアーのシステム上の理由でパーの変更ができなかったため、史上最短といえるパー4になった。ここで松山がイーグルを奪い、優勝争いに加わった。

27日の日曜日で全72ホールを消化する予定だったが、前日のスタート時間が遅れたため、第3ラウンドと、最終ラウンド途中までとなった。第3ラウンドを終えてウッズの首位は変わらない。松山が伸ばして2人の対決の様相に。最終ラウンドは日没となり、ウッズは11番を終えて18アンダー、松山は12番を終えて15アンダー、3打差で日没サスペンデッドとなった。

最終ラウンドがサスペンデッドになってトップのインタビューに応じたタイガーウッズ(筆者撮影)

28日の月曜日はチケットの販売ができないため、4Daysのチケットを持っているギャラリーのみ観戦可能と、運営側は苦しい判断をした。

集まったギャラリーは2563人。再開した12番でウッズはボギーをたたいて松山と2打差になるが、差がこれ以上縮まることはなかった。

15番で松山が1.5メートルのバーディーパットを外して天を仰いだ直後、14番でウッズがバーディーを決めてまた3打差となり、勝負が決した感があった。後半2ラウンドを10アンダーで回ったマキロイが3位に食い込んだ。

ラグビー同様「にわかファン」たちが多く駆けつけた

ギャラリーの中には子供を連れた夫婦、カップルはじめ若い人も目立った。アメリカ・PGAツアーの、テレビでしか見たことがない選手たちのプレーに「すごい、すごい」と言いあい、子供たちが大声で「タイガー」と叫ぶ。日本のツアーでは耳にしたことがない「ありがとう」の掛け声は、練習日から聞こえていた。とにかく、みんながニコニコしていた。

ラグビーワールドカップで話題になった「にわかファン」は、この「ZOZOチャンピオンシップ」でも多かったのだろう。ただ、にわかファンが来てくれたこと自体に、日本初の米PGAツアー開催に対して、ゴルフ界は感謝しないといけない。ギャラリーがつくり出した雰囲気に、選手たちの反応も総じて「びっくり」だった。

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