日本の再生可能エネルギーへの姿勢が酷すぎる ガラパゴス化して「思考停止」に近い状態

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よくあるほかの答えは、「エネルギーを使わなくなったら、生活がどうしようもなくなる」というもの。それはそうである。エアコンも自動車も照明もなかったら、確かに生活は立ち行かない。極端な話、原始時代に戻ってしまう。だから、エネルギーは一定量使わざるをえないはずだ。

排出量を減らしながら、エネルギーを使うためには、化石燃料ではなく、再生可能エネルギーを使えばいいのだ。

だから、最初の問いは以下のように置き換えられることを、おわかりだろうか。

「エネルギーの中で、再生可能エネルギーが80%を超えることは可能か」

もちろん、これにもさまざまな答えが寄せられるが、こういうふうに提案すると、大体は否定的なリアクションが多い。単純にいうと「再生可能エネルギーは不安定だから無理だ」という話がいちばん多いのだ。

再生可能エネルギーを異端扱いするのは、日本だけ

だが、ヨーロッパでは、電力網を1つにして、電力を融通し合っている。例えば、晴れた風の強い日のドイツは、電力が余るので、周りの国に売る。反対に夜、風のないときには、スウェーデンやノルウェーの水力発電の電気やフランスの原子力の電気を買う。

このように、電力は株式市場のように、需要や供給に合わせて価格が変化し、電気が余っているときは安く、足りないときは高くなる。不安定さをネットワークでカバーし、融通し合っている。もちろんここに、「ベースロード電源」などという概念はない。これは日本だけのガラパゴスの議論である。

振り返って、日本にはいくつのネットワークがあるのか。基本的に言えば、電力会社の数のネットワーク、すなわち10系統があると言える。系統を合わせるべく、来年2020年に発電と送電を分けるのだが、筆者に言わせれば、こういうことだから、電力会社の都合で新しい再生可能エネルギーを入れるのが難しくなるのである。

簡単に言えば、「系統がいっぱいだから、新しい電力は入れられない」という理屈だ。こういう事態は、諸外国に比べて後れまくっている。例えば、日本の北海道東部や東北地方などは風力発電の適地である。その電気を首都圏に送る系統線が整備されるべきだろう。だがそんな話にはならない。

こういった、ガラパゴスな状態で「再生可能エネルギー80%はいつになるか」を議論すれば、悲観的な結果になるのは目に見えている。だが、あまりにも前向きに考えられないのも問題だと思う。

ヨーロッパ、とくにドイツでは再生可能エネルギーが全体のエネルギーに占める率が40%を超え、2050年の80%に向けてひたすら比率を上げている現実があるにもかかわらず、まったく無理と言ってしまうのはいささか時代遅れであろう。まるで、電気機関車が走って、蒸気機関車が駆逐されていこうとしている時代に、蒸気機関車はなくならないだろうと言っているようなものだ。

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