「DNAが合わない」と言われた夫婦が選択した道 「寝返りを打たないで」と夫から言われた妻
半年ほどして紗季から「離婚届を出してきた」と連絡がありました。
私と会った数日後には、ご主人のご両親に、睡眠がとれずにいること、生活行動が合わないこと、コミュニケーションがとれないこと、ご主人の仕事が続かず経済的負担の大きいこと、子どもができないと言われたこと、離婚したいと思っているのですが、パニックになって自殺とかしてしまうのではないかと心配なので息子さんを気にかけてほしいと思っていることなど、先日私に話してくれたすべての状況をありのまま手紙に書いて伝えたといいます。
ご主人のご両親もはじめはやや動揺していたようでが、義理の母はすぐに理解を示してくれたそうです。
そして、すぐにご主人に「離婚したいと考えている」と切り出し、案の定突然のことでパニックで部屋をウロウロとしているだけで最初は会話にはならなかったそうですが、本気で考えているということを1カ月以上にわたり説得。それにはさすがに、ご主人も、「本当に離婚するんだ」と理解したようで、承諾。
再婚してすぐ妊娠
そして、いざ離婚届けを出しに一緒に市役所へ出かけた際は、やはりご主人は途中パニックになり、手が震えてうまく印鑑が押せなかったと言っていましたが、大きな心配には及ばずに、なんとか離婚届け提出ができたそうです。
紗季は、離婚後しばらくたってから出会った1つ年下の男性と再婚をしました。
しかも、交際して間もなく初めて結ばれた日の、そのたったの1度で懐妊。自然妊娠が難しいと言われるアラフォーです。これを聞いたときにはまたもやとても驚きましたが、無事に高齢出産を乗り越え現在は幸せに過ごしています。こんなことってあるんですね。
今回の件は、決してご主人が悪いわけではありません。夫婦になるうえでの“幸せ”の目的がお互いに合わなかったという一例ですが、自分の身を滅ぼしても夫婦として留まればいいというものでもありません。幸せの天秤がどちらかに大きく傾くのではなく、なるべく並行していけるお相手と一緒になれたらいいものです。
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