カドカワが武蔵野線「東所沢」に拠点を置く背景 「ところざわサクラタウン」とはいったい何か

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「ところざわサクラタウン」は、KADOKAWAと所沢市がともに進める「クールジャパンフォレスト構想」の拠点施設であり、日本最大級のポップカルチャーの発信地として、誰もが住んでみたい、訪れてみたい、緑、文化、産業が調和した地域づくりを進める取り組みだという。

このホームページには「ところざわサクラタウン」の敷地が、東所沢にあった所沢市の旧所沢浄化センター跡地活用のプロジェクトであることも記されている。この埼玉郊外の住宅地で田園地帯でもある場所に、なぜこのような施設をつくることになったのか、KADOKAWAに取材した。

「KADOKAWAは、埼玉県三芳町にある倉庫を老朽化のために建て替える必要があり、その用地を探していたところ、この東所沢の土地を見つけた。それがこのプロジェクトの端緒でした」と、KADOKAWA プロダクトマーケティング本部レクリエーション事業局渉外部部長の森好正氏は語る。

さまざまな議論があった

2014年10月にプロポーザル・コンペでこの土地を取得。その後、倉庫の機能のみにとどまらない現在のような壮大な事業に膨らんでいったのは、KADOKAWA内でのさまざまな議論の結果だという。所沢市側からも、出版の老舗であり総合メディア産業であるKADOKAWAが市内に新施設を建設するのであれば、文化発信的な施設にしてもらいたいという意向が示された。

注目すべきなのは、この「ところざわサクラタウン」にはKADOKAWAの新オフィスも設けられるということだ。

「働き方改革の一環として、2018年下期から全社的なワークスタイル変革プロジェクトがスタートしています。今後、KADOKAWAの従業員は東京千代田区の飯田橋と所沢の2拠点を中心に半々で勤務するイメージで、それ以外にも在宅勤務やコワーキングスペースなどを活用し、柔軟な働き方を目指しています」(森氏)

さらに興味深いのは「ところざわサクラタウン」で推進されていくのが、KADOKAWAならではの「コト」ビジネスだという点だ。「KADOKAWAのアニメ、ライトノベル(ラノベ)、ゲームなどのコンテンツIP(Intellectual Property=知的財産)から派生する体験を、レストラン、ホテル、イベントなどで提供し、お客さまに楽しんでいただく。それら体験を提供していくことをKADOKAWAの新事業の柱としていくのが、サクラタウンでの大きな目標です」(同氏)と言う。

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