凱旋門賞「頑張れ日本!」でも外国馬を買う理由 なぜ競馬は「万馬券=穴狙い」がお得なのか?
以下は、国内での馬券発売が開始された2016年以降、凱旋門賞に出走した日本馬4頭の人気と着順である。
2016年 マカヒキ 1番人気14着
2017年 サトノダイヤモンド 2番人気15着
2017年 サトノノブレス 11番人気16着
2018年 クリンチャー 4番人気17着
ご覧の通り、人気は集めるもののことごとく惨敗を繰り返している。日本馬は明らかに買われ過ぎの状況なのである。
「日本馬を応援しながらも、馬券は日本の馬を買わない」――。気持ち的には複雑かもしれないが、だからこそ妙味が生まれる。競走馬はレースでその他の出走馬と戦うわけだが、馬券を買うわれわれが戦う相手は誰なのか考えるとわかりやすい。
その答え、つまり戦う相手は、隣で「同じように馬券を買うファン」である。したがって多くのファンが海外の馬はよくわからないからと日本馬の応援票を入れる以上、長期的に見たときには、日本馬軽視こそが「お得かつ合理的な選択」なのである。
競馬は「万馬券=穴狙い」がお得
実は、ここまで述べたことは何も凱旋門賞に限ったことではない。今後、菊花賞(10月20日)や天皇賞(秋、10月27日)など、続々と秋のビッグレースが行われるが、国内の競馬においても、人気馬ばかりを買っていては儲けるのは至難の業である。
そもそも、現在の日本の競馬で1番人気に支持された馬がどれくらいの確率で勝つかご存じだろうか? 以下の3つのうち、どれが正解かを考えてみてほしい。
Q:「1番人気馬」はどれくらいの頻度で勝つ?
1)約3回に2回
2)約2回に1回
3)約3回に1回
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