凱旋門賞「頑張れ日本!」でも外国馬を買う理由

なぜ競馬は「万馬券=穴狙い」がお得なのか?

エネイブルの「凱旋門賞3連覇」はあるのだろうか?凱旋門賞を例に「なぜ一見当たりそうもない万馬券を取りに行くことが、実はお得なのか」を考えてみよう(写真:AP/アフロ)
競馬はもちろん、「馬券術」はさらに奥が深い。そもそも当たっても、一定の額を差し引いた分だけ配当に回るため、馬券でプラスになるのは難しい。だが、あまりお金をかけずにドンと儲ける手法はないのか?人気と実力の双方を兼ね備え、有力競馬ブログを主催するTARO氏が凱旋門賞を例に、読者に「万馬券を取るための極意」を伝授する。

今年も秋競馬の季節がやってきた。巷ではラグビーワールドカップにおける日本代表の奮闘ぶりが話題だが、「競馬の世界のワールドカップ」といえるのが、10月6日に開催される凱旋門賞(パリロンシャン競馬場、日本時間23時05分発走、今年は98回目)である。

万馬券を取るための「基本的な考え方」とは?

日本競馬にとって、凱旋門賞制覇は長年の悲願だ。その挑戦の歴史は今からちょうど半世紀前、1969年のスピードシンボリまで遡る。以降、幾多の名馬たちが挑み、そして夢敗れて来た。特に近年はディープインパクトやオルフェーヴルなど多くの日本馬が挑戦、2着を重ねること4回と、勝利まであと一歩のところまで近づいている。届きそうで届かない、それが現在の凱旋門賞なのである。今年もフィエールマン、ブラストワンピース、キセキの3頭が挑戦予定だ。

2016年からは凱旋門賞の馬券を日本国内から買えるようになった。それまではテレビの前で声援を送るしかなかったのが、今では日本馬の馬券を買って応援することができる。「日本馬の快挙を見届けつつ馬券でも儲ける」、そんな贅沢な時間を過ごすことも可能だ。

だが、凱旋門賞の馬券を買ううえで「頑張れ日本!」は正しい戦略とは言えない。もし馬券を買って「あわよくば儲けたい、万馬券(100倍以上の配当を受ける馬券)のような大きな配当を得たい」なら、言葉は悪いが、日本馬をむしろ嫌う「非国民的戦略」が良いかもしれない。

理由は単純明快だ。日本馬が弱いからではなく、「頑張れ日本」の応援票が入り、過剰人気になるからである。馬券は常に期待値(オッズ)との戦いだ。日本馬が実力以上に買われてしまう現状は、わざわざ「定価の何割増しかで商品を買うようなもの」だろう。

次ページ最近の日本馬は人気を集め、ことごとく惨敗中
マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 最新の週刊東洋経済
  • 岡本幸一郎の自動車情報発信局
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • コロナウイルスの恐怖
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
船・港――海の経済学<br>ニッポンの生命線が危ない

環境規制の強化によって、日本の海運会社は大きな投資を迫られています。中韓に敗れた日本の造船業界はさらなる再編が不可避に。日本の港湾の競争力低下も止まりません。「海をめぐるグローバル競争」の最前線を掘り下げます。