大阪市民よ怒れ!!橋下市長無責任自爆選挙 東京と大阪の、恥ずかしい首長選挙?

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出直し選挙への出馬を表明した橋下徹氏(写真:アフロ)

「ええ~、橋下市長が出直し選挙?な、何なのソレ!!!」

黒春エリト(グローバルエリートの信奉者)は日本の政界に辟易してかれこれ35年目に突入するわけだが、それは政治家の質が低いことと、馬鹿な順に政治家が当選していくことに嫌気がさしているからだった。

2月の始め、エリトは人ごみ溢れる渋谷のハチ公前にいた。目的はそう、大好きなモアイ像近所のシュークリーム屋さんに行くことだったのだが、2年ぶりに訪れた渋谷駅からはシュークリーム屋さんが跡形もなく消えていたのは、エリトにとって痛恨の痛手だった。

いつものように異様なまでの人ごみに押し流されて向かった先に、なにやら選挙演説らしき人だかりが見える。意外と若い人が集まっていることからして、人気芸能人タレント政治家か何かだろうか。

大して政治に関心のないノンポリなエリトが、今度は天津甘栗屋さんを探してその場を去ろうとしたら、そこには女子高生の恰好をしたどうみても髭面のオジサン(いわゆる、女子高生コスプレを本気でしているオジサン)が、熱心に選挙演説を聞いている。「さすが東京はリベラルだな」とファッションに関しては保守的なエリトを妙に感心させるわけだが、そこで演壇に立っていたのは何を隠そう、無所属で出馬中の宇都宮けんじ候補であった。

渋谷ハチ公口にて、宇都宮候補の演説に遭遇

この宇都宮候補、、著名人(別に有名なだけで中身が伴っているわけではない)ぞろいの都知事候補の中で存在感が薄いイメージだったが、演説を聞いてみると意外と力強く、まともなことを言っている。

エリトは、アジア諸国と仲良くしようというメッセージや安倍政権の暴走を止めようというメッセージには共感したが、いかんせんこういう議員は大抵、経済特区に反対したり、最低賃金を1000円に上げると言ったり、経済学的にナンセンスなことを口走ってしまうのは一体、なぜなのだろう。これは貧困層の支持を基盤とする政治家の限界なのだろうか。

続いて、すっかり記憶の彼方から消えていた福島瑞穂さんが応援演説にやってきた。テレビで見ると超演説ベタでつまらない話しかしないイメージの福島さんが、意外とパワフルにテンポよくスピーチしているのには感心だが、いかんせん福島さんが選挙で勝ったためしがないので、これまたなにやら勝てる気がしない。

ただ経済政策に関しては弁護士上がりだからしかたないのか、つっこみどころは満載なのだが、誠実に社会的弱者のために戦うという意思と能力は感じさせる、心情的には応援したくなる候補者が宇都宮けんじさんだ。

ひるがえって、いま先頭を走っている舛添さんは、離脱した自民党に担がれてポリシーを感じないし、足かせがなくやりたい放題の安倍自民党にこれ以上権力を集中させたくないのだが、結局枡添氏を勝たせることになるのはこの宇都宮氏が反安倍・反原発票を細川氏と分かつことになるからに他ならない。

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