絶好調スバルの泣き所、供給不足が深刻に 2013年4~12月期は最高益

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5月に発売する「レヴォーグ」(撮影:尾形文繁)

消費増税の駆け込みには対応できそうな状況だが、これで一安心という状況にはならない。

5月に新型ワゴン「レヴォーグ」の発売を控えている。同車は年明けから先行予約を始めて、1カ月での受注台数が4000台を超えた。3月末までに1万3000台の受注を目指している。

今夏に生産能力増強

レヴォーグの生産は4月以降に始まるが、需給の逼迫は必至。決算会見の場では報道陣から納車の遅れを追及する場面もあり、高橋CFOは「(発売前の)最後のほうに注文した顧客への納車は5月からかなり後ろにずれるだろう。数カ月お待ちいただくことにはメーカーとしての責任を感じるが、待ってもらう価値のあるものを作った」と弁明する。

今年の夏には群馬製作所にある4工場(本工場、矢島、太田北、大泉)のうち、本工場の生産能力を現在の年18万台から20万台に増強する予定だ。来2015年3月期については「生産をいかに計画通り進めるかにかかっている」(高橋CFO)。米国が好調な要因も、日本から輸出されている「フォレスター」などの車種に頼る部分が大きい。

富士重は、需要に応じて少しずつ生産対応する「チョコット能増」を掲げ、過剰投資のリスクを抑えてきた。ただ、納車までの期間が長くなればなるほど、ライバルに客が流れてしまう可能性が高まる。経営陣にとって悩ましい状況が続く。

中川 雅博 東洋経済 記者

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なかがわ まさひろ / Masahiro Nakagawa

神奈川県生まれ。東京外国語大学外国語学部英語専攻卒。在学中にアメリカ・カリフォルニア大学サンディエゴ校に留学。2012年、東洋経済新報社入社。担当領域はIT・ネット、広告、スタートアップ。グーグルやアマゾン、マイクロソフトなど海外企業も取材。これまでの担当業界は航空、自動車、ロボット、工作機械など。長めの休暇が取れるたびに、友人が住む海外の国を旅するのが趣味。宇多田ヒカルの音楽をこよなく愛する。

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