「えー、あー」が話し中つい出てしまう人の対処 頻繁に繰り返されることで相手も不快に

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しかし、先のリスクを考えると、「心(感情・性格)」と「思考」を区別して考えてください。

インターネットの書き込みを見てください。社会生活では絶対に使わないような罵詈雑言があふれています。「匿名だから大丈夫だ」という意識でいるので、「この言葉で傷つく人がいるかもしれない」「セクハラかもしれない」という「思考」のストッパーがかからないし、かけようとも思っていないのです。結果として、ゆがんだ心がそのまま出てしまっています。

心で感じたことを、表に出していいものかどうかを判断する「思考」の存在を意識するのは必須です。「心(感情・性格)」を感性、「思考」を理性として区別すると、腑に落ちる人もいるかもしれませんね。

フィラーが絶対出る、あるいは出ない状態

では、フィラーを出さないためには、それぞれ3つの要素がどのように同期すればいいのでしょうか?

■フィラーが出ない典型的な状態
心(感情・性格):平常心を保っている。自信がある。自己肯定感が高い。
思考:話す内容が決まっている。よそ行きやお仕着せの言葉ではなく、自分の言葉で話せる。
:短く簡潔で歯切れが良い。大きな声が出せる。滑舌がいい。

 

それぞれの要素の領域が安定し、お互いが補完関係にあるため、フィラーが出にくい理想的な状態 

それぞれがこのような状態になっていると、フィラーが出ることはほとんどありません。完璧には難しいかもしれませんが、フィラーを出さない話し方を手に入れるためには、この状態を目指すことになります。一方、間違いなくフィラーが出るのはどんなときでしょう? 

各要素の力にばらつきがあるために、重なりが少ない。こうしたときにフィラーが出やすい状態
■フィラーが出る典型的な状態
心(感情・性格):緊張している。自信がない。カッコつけようとしてしまう。
思考:話す内容が決まっていない。長い原稿を暗記している。
:声が小さい。滑舌が悪い。1センテンスが長い。
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