(第18回)「四字熟語・故事ことわざ」で綴る就職支援・第五話『原点回帰』

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マニュアルはほどほどに活用すること
大切なのは活動時の“新たな気付き”だ

 正解は多数あり、しかも、その正解を誰も教えてくれず、多数の意見が必ずしも正しくなかったとしたら、残された道はひとつだけ。みなさんの活動の中から“新たに気がついたこと”を吸収し、次の活動に活かしていく以外に道はないということだ。その意味で、『待てば海路の日和あり』は就職活動にはあてはまらない格言だ。むしろ、「動いて、失敗して、反省して、気付いて、また活動をしていく」といった繰り返しが自然の姿となるのではないか。マニュアル本は以前も記したが、読んでも構わない。もちろん、“参考”にしてもよい。だが、現実はマニュアルを超えているのだ。現実から逃げずに立ち向かおうではないか。そこでの新たな発見は、間違いなくみなさんの成長・進歩につながるものとなるはずだ。そう! 就職活動こそ、みなさん自身の成長をもたらす絶好の機会なのだから。

 前述した、給料の質問をすると、自分に対する印象が悪くなるなどと考えている学生は自ら、こうした成長の機会を逸している。実にもったいない。わからないことは、その場で確認する習慣を付けている学生はビジネス社会でも十分に通用するだろう。一方で、恥ずかしいから聞けない、尋ねられないという学生は、いつ大切なことを聞けるのだろうか。そのことが、自分自身が働く際に大きなこだわりになっているとすれば、何が何でも確認をする必要が出てくる。『後悔先に立たず』というではないか。恥ずかしいことなどないぞ。

 これからの就職活動を充実させていくために、いくつかの提言をしてきた。言わんとすることは『自助努力』の大切さだ。いくら、面接でのアドバイスをしたとしても、面接の場に“私”がついていけるはずがない。みなさんがみなさんの頭で考え、行動を起こさなければならない場面は必ずやってくる。その際に発揮すべき力は、まさに、自分が就職活動を通して学んできたことにつながるのだ。今回は、急ぎすぎているみなさんへの警鐘を鳴らす内容とした。次回は、いよいよ面接の基本チェックとなる。乞うご期待。
 終わりに、『牛も千里馬も千里』なることわざを送りたい。上手・下手、速い・遅い、の違いはあっても、結果は同じであるということのたとえだ。牛がゆっくり歩いても、馬が矢のように走っても、距離に違いはなく、結局は同じところに到達する…と考えてほしい。
菊地信一(きくち・しんいち)
昭和27年仙台市生まれ。仙台一高、早稲田大学商学部卒業後、株式会社文化放送ブレーンを経て、平成2年より「現代職業工房」を主宰。この間一貫して人材採用をテーマに、採用戦略・計画に関するコンサルティングを行ってきた。企業と学生、両者を知り尽くした公正な立場に基づく本音のアドバイスは、企業セミナー、各種講演会でも好評を博している。『履歴書職務経歴書づくりの達人』(中経出版)、『就職活動のすべてがわかる本』(同文館出版)、『日経就職百科』(日経事業出版社)、『自己分析からはじめる就職活動 2010年度版』(日本実業出版社)、『キャリアデザイン入門』(光生館)など、就職関連の著書は45冊を数える。
現在、日本工業大学教授、北星学園大学非常勤講師、東北学院大学非常勤講師、コズモワールド顧問、文化放送キャリアパートナーズ学生支援部顧問キャリアアドバイザー、日本ジャーナリストセンター主任講師を務めるほか、講演・講義を行ってきた大学は85校にのぼる。
佃 光博 HR総研ライター

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つくだ みつひろ / Mitsuhiro Tsukuda

編集プロダクション ビー・イー・シー代表取締役。HR総研(ProFuture)ライター。早稲田大学文学部卒。新聞社、出版社勤務を経て、1981年文化放送ブレーンに入社。技術系採用メディア「ELAN」創刊、編集長。1984年同社退社。 多くの採用ツール、ホームページ製作を手がけ、とくに理系メディアを得意とする。

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