私の経験では、男女ともこだわりは、年をとればとるほど増える傾向にあるようです。しかし、なぜそこにこだわるのか、よくよく聞いてみると意外と「必要ない」ということもあります。Aさんもお見合いの段階でこだわりを1つに絞ることができましたし、最終的にはすべて相手に合わせられるこだわりだったのです。
過去に結婚歴があり、“他人”と暮らすことの現実を知っているから、そこまで折れることができたのではないかと思います。反して1回も結婚したことがない、恋愛経験も大して多くないという人のこだわりはもっと頑固な場合が多いように思います。
100人以上にふられても「自分には理由がない」
40代後半の未婚男性のCさん。年収1000万円で貯金は1億円。しかし、1度も恋愛経験がありません。40歳女性のスタンダードは安室奈美恵さんだと思っているそうです。そこから外れる女性とは会話すらできない。
「結婚相談所あるある」と言われる、盛りまくったプロフィール写真に期待してお見合いに行くのですが、実際に会って美人でないとわかると、ストローを折り始める。ドリンクのストローです。
ずっと下を向いて折っていて、何か質問されても、目も合わせずに「うん、はい」と言うくらいで、折り続けているわけです。当然、女性からはクレームばかり。なぜそんなことをするのか問うと、「好きでもない人と話をしたくない」と言う。
別の相談所で3〜4年間、100人以上とお見合いしたそうです。弊社に来てからも30人以上お見合いをしています。こういう「エンドレス婚活」に陥りがちな男性は実は少なくありません。それだけ婚活してもうまくいかないのに、本人は自分に理由がないと思い込んでいます。
ここまでくると、本人が希望するような美女と結婚するためには、年収や貯金額を前面に出して、お金が好きな女性との出会いを待つしかありません。実際、同じようなパターンで成婚に至ったケースがないわけではありません。
その男性は、女性の希望をすべて聞いてあげていました。新婚旅行はビジネスクラスでハワイ、エンゲージリングは150万円のダイヤ、すべてかなえていました。自分の妄想をかなえたいなら、相手の妄想もかなえなければならないという教訓ですね。
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