貯金1億円の「高年収男性」がフラれ続ける理由 強すぎるこだわりは結婚の障害に

✎ 1〜 ✎ 8 ✎ 9 ✎ 10 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

私の経験では、男女ともこだわりは、年をとればとるほど増える傾向にあるようです。しかし、なぜそこにこだわるのか、よくよく聞いてみると意外と「必要ない」ということもあります。Aさんもお見合いの段階でこだわりを1つに絞ることができましたし、最終的にはすべて相手に合わせられるこだわりだったのです。

過去に結婚歴があり、“他人”と暮らすことの現実を知っているから、そこまで折れることができたのではないかと思います。反して1回も結婚したことがない、恋愛経験も大して多くないという人のこだわりはもっと頑固な場合が多いように思います。

100人以上にふられても「自分には理由がない」

40代後半の未婚男性のCさん。年収1000万円で貯金は1億円。しかし、1度も恋愛経験がありません。40歳女性のスタンダードは安室奈美恵さんだと思っているそうです。そこから外れる女性とは会話すらできない。

「結婚相談所あるある」と言われる、盛りまくったプロフィール写真に期待してお見合いに行くのですが、実際に会って美人でないとわかると、ストローを折り始める。ドリンクのストローです。

ずっと下を向いて折っていて、何か質問されても、目も合わせずに「うん、はい」と言うくらいで、折り続けているわけです。当然、女性からはクレームばかり。なぜそんなことをするのか問うと、「好きでもない人と話をしたくない」と言う。

別の相談所で3〜4年間、100人以上とお見合いしたそうです。弊社に来てからも30人以上お見合いをしています。こういう「エンドレス婚活」に陥りがちな男性は実は少なくありません。それだけ婚活してもうまくいかないのに、本人は自分に理由がないと思い込んでいます。

ここまでくると、本人が希望するような美女と結婚するためには、年収や貯金額を前面に出して、お金が好きな女性との出会いを待つしかありません。実際、同じようなパターンで成婚に至ったケースがないわけではありません。

その男性は、女性の希望をすべて聞いてあげていました。新婚旅行はビジネスクラスでハワイ、エンゲージリングは150万円のダイヤ、すべてかなえていました。自分の妄想をかなえたいなら、相手の妄想もかなえなければならないという教訓ですね。

植草 美幸 恋愛・婚活アドバイザー、結婚相談所マリーミー代表

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

うえくさ みゆき / Miyuki Uekusa

1995年にアパレル業界に特化した人材派遣会社エムエスピーを設立。そこで培ったマッチング能力・人材発掘力を生かし、2009年に結婚相談所マリーミーを設立。結婚相談業のほか、セミナーの開催、テレビやラジオへの出演など、アラサー・アラフォー男女を「幸せな結婚」に導くために幅広く活動中。『ワガママな女におなりなさい 「婚活の壁」に効く秘密のアドバイス』(講談社)、『「良縁をつかむ人」だけが大切にしていること』(諏内えみさんとの共著、青春出版社)、『結婚の技術 (中央公論新社)、『モテ理論』(PHP文庫)など。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事