「レンタル彼氏」を利用したら驚きの連続だった

横浜みなとみらいで2時間のデートコース

もはや私の顔面は正気を失って、カナトの首に抱きつき、そしてそのまま、しばらく抱き合いました。

腕を解こうとしたときに、顔を寄せ合い数分間の優しいキス……。カナトはスローなキスをしながら私の背中を優しくさすってくれました。

私は「プロポーズデート」というシチュエーションから、すでに付き合ってる体(てい)でのストーリーで、台本にありそうなプロポーズがくるのかと勝手に思い込んでいたけれど、カナトが選択したのは、実際に今日会って、少ない時間で知り得た「私自身」に対してのプロポーズだったことにとても感銘を受けました。

観覧車でもったいぶられ、夜景を前にしたバーでももったいぶられて、餌を前にお座り待て状態だったから、なおさらサプライズ感があってうれしかったのかもしれません。

普段男勝りな私ですら、一瞬“乙女”の顔をしていたと思います。

もう時計は23時を指していました。カナトから追加料金の請求もなく、「きちんとリクエストに応えるまでが仕事だ」というプロ意識が見えました。

デート後の心遣いまで完璧

帰りの電車はお互い反対方向だったので、私が先に乗りホームで見送ってもらいました。

電車が発車して3駅ほどに来た頃に、カナトからメールが。

カナト<みーちゃん、今日は本当に楽しかった! ああいうとこビシッと決めれる男になりたい。またリベンジさせてー! 
みーちゃんの潤んだ瞳がかわいすぎたよ。
今日はいい夢見れそう。
気をつけて帰るんだよ♡>

帰りのフォローアップまで、パワーワードを並べてきちんと行き届いたケアに心底感動しました。

「こういうところで働く人間はまともじゃない。利用する人間もまともじゃない」と偏見をもつ方もまだまだ多いだろうと思います。

何をもって「まとも」かという問題は置いておいて、彼ら、彼女らはいたって“まとも”です。いたって普通の社会生活を送っている方たちです。

『男を買ってみた。〜癒やしのメソッド〜』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

「なるべくならば、このようなサービスを使ってほしくない。だって、このようなサービスを使うということは、少なくとも心が傷つくようなことがあるからじゃないですか。でも、何かつらいこととか悲しいことがあってどうしようもないときとか、孤独で押しつぶされそうなときは、こういうサービスもあるんだと知って、癒やされに来てほしい。とても複雑な気持ちなんです」という言葉をくれた、ある“彼氏”にとても共感しました。

『男を買ってみた。〜癒やしのメソッド〜』にはレンタル彼氏ほか、女性専用性感マッサージ、出張ホスト、ホストクラブを利用した体験を書きました。新たなコミュニケーションのカタチ、新たな女性社会の幕開けの1つの例としてお読みいただければ幸いです。

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