「レンタル彼氏」を利用したら驚きの連続だった 横浜みなとみらいで2時間のデートコース
私はまだかまだかと、あまり会話が耳に入ってこなくて、むしろずっとドキドキしていて、お酒ばかりすすんでしまいます。
ここでまた、1時間くらい話をしていたけれど、一向にプロポーズの空気になりません。
というか、話をしていると、カナトがいかに真面目で誠実な青年であるか伝わってきて、こんな青年に無理を言ってしまったと、やや反省するような気持ちにすらなってきました。
そして、気がつけば2時間コースのタイムオーバー。
内心、「お金払ったのになんだよチェッ」という気持ちになったけど、「まぁいいや、仕方ないって思おう」と、もうすっかりプロポーズの件は諦めていました。
帰ろうとする私に彼が言った言葉
「もう2時間経っちゃったね。まだ飲み物あるけど、もう時間だからあとは自由にしてね。私はこれ飲んでから帰るね」
「時間は大丈夫だよ。もっとお話ししたいから一緒にいよ」
カナトの言葉にどこかホッとした気持ちになりました。でも、また普通のたわいもない話に結局戻ってしまい、お店のラストオーダーも終わり、いよいよ会計の時間に。
化粧室へ立ったついでに会計を済ませ、「じゃ、行こうか」と私から帰ろうと促し、お店を出ました。
「みーちゃん、もう1つのリクエスト、まだでしょ」
カナトから切り出してきました。
「みーちゃん、俺ね、正直に言うと、告白ってしたことないんだ。だからすごく緊張する。ていうか、本当に緊張してるんだ今」
さっきまで「チェッ」と思っていたけれど、「緊張する」と言いながら何度も何度も大きく深呼吸するカナトがなんだかかわいく見えてきました。
そして、カナトは私の両手をギューと強く握りなおして、私の目を真っ直ぐに見て口を開きました。
「みーちゃん、そんなきれいな眼で見つめられると、余計に緊張するよ」
また大きく1つ深呼吸してカナトはまた話しはじめました。
「みーちゃん、今日は本当に楽しかったよ。みーちゃんと、ほんの数時間だけど、いろんなこと沢山話して、みーちゃんは普段からすごく頑張ってるって知れたし、みーちゃんはすごく魅力のある女性だと本当に思ったよ。
しかも、すごくチャーミングでかわいいところもたくさん知れて、もっと一緒にいたいって思った。
みーちゃん……だから、俺……、みーちゃんのこと一生大切にしたい……俺と結婚してください!」
ドッキーーーーン!! さすがパワーワードのオンパレード!!
冷たい海風も手伝って、私はなんだか涙目になっていました。
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