子どものようにすらすら物事を覚える5の秘訣

なんとなく眺めているだけでは覚えられない

続いて、関連センサーを鍛えるためのドリルを1問ご紹介します。

上段の数字を1回ずつ使って計算し、答えが下段の数字になるようにしてください。メモは使わず頭の中で計算しましょう。足し算、引き算、かけ算、わり算、すべてを使う必要はありません。例えば、ひき算のみの計算式でもOKです。また、数字はどの順番で使ってもかまいませんが、計算式の最初には、1つ前の計算の答えがくるようにします。「2+3=5」の計算後なら、「5×4」の計算はOKで、「4×5」の計算はNGです。

答えは?

解答例: 3×4=12 / 12-2=10 / 10÷5=2
答えは1つとは限りません。別のパターンも考えてみてください。

そもそも、誤解されていることが多いのですが、記憶力とは「覚える力」のことだけではありません。実は3つの要素があります。心理学用語をそのまま使うと「記銘」「保持」「想起」です。

「記銘」とは情報を頭のなかに取り込むこと、つまり覚えることです。「保持」は頭のなかに入れた情報を保つこと。最後の「想起」は、頭のなかから情報を取り出すこと、つまり思い出すことです。

本来、人がものごとを覚える能力には、ほとんど違いはありません。記憶力に自信がない人は「想起」、つまり思い出すのが苦手な傾向があるのです。先ほどのチェックでも少し触れましたが、その原因は覚え方にあります。思い出すのが苦手な人は10個の情報をバラバラに頭に取りこむので、思い出すときは1つずつしか情報を取り出せません。

でも10個の情報それぞれを関連づけてから頭に入れると、ひとつ思い出すだけで、残りの情報も引っ張りだせます。これだけで思い出せる量に圧倒的な差がつくことがおわかりいただけるのではないでしょうか。

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しかし別々の情報を結び付けるのは、そう簡単ではありません。誰でもできますが、スムーズに行うには慣れが必要です。なぜなら、もともとが何の関係もない、バラバラの情報だから。それらを結び付けるには自分で関連性を見いださなければなりません。先ほどご紹介したのは、そうした関連性を見いだす意識を身に付けるドリルなのです。

誰しも、もともと記憶力を持っています。しかし脳の使い方をよく知らないために本来の力を引き出せていないことが多いもの。脳の使い方さえ変えれば、多くの人が本来の記憶力を発揮できるようになるでしょう。

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