宗教の5つの共通点
その時に気づいたのは、長く続いてるのは財閥グループじゃない、もっと長く続いているものがあるということです。会社だと金剛組が1300年くらい続いていますよね。でももっと長く続いている組織があると気づいたのが宗教だったんですね。僕はクリスチャンなんですけれども、キリスト教は2000年くらい続いています。
そして、宗教にはいくつかの共通点があることに気づきました。宗教にある5つの共通点を見出して、それを今の組織に仕組みとして導入しています。
一つ目の共通点は、「定期的に集っている」こと。例えば、キリスト教だと週に一回必ず教会に集うじゃないですか。
二つ目の共通点は、「同じものを読んだり、歌ったりしている」。聖書だったり聖歌だったりです。
三つの目の共通点は、「同じモノを身につけている」。クロスだったり、数珠だったりです。
四つ目の共通点は、「同じポーズをしてる」。クロスを切ったり、手を握ったりね。
五つ目の共通点というのは、「神話がある」んですよね。イエスキリストは死して三日目に蘇るとか。
こういうものがあると組織というのは長続きするんじゃないかなという、自分の中の仮説を持ちまして、それを組織に導入しています。私が思ったのは、皆さんも私たちも、会社というのは、お金をお支払いしているじゃないですか。お給料払ったり、賞与払ったりとか。でも、宗教組織というのは、お金をもらっているんですよ。もらっているにもかかわらず、通常の会社よりも長く続いている。帝国データバンクの調査によると、会社は創って5年間で7割以上なくなっちゃうんですよ。