「夏の長距離ドライブ」で注意したい5つのこと 運転中はもちろん事前に準備すべきことは?

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ところが、その運転によって、後続のクルマが渋滞を起こすことがある。さらには、より速い速度で後ろから近づいてきた運転者が、邪魔だという気持ちになるかもしれない。たとえ違反はしていなくても、交通規則の基本はキープレフトであり、それを励行することによって自分が渋滞の原因になること、あるいはいらいらした後続のクルマにあおられる危険もなくすことにつながる。

ほかに、車線変更をするのが苦手という人も真ん中の車線を走り続けているかもしれない。キープレフトで運転するためにも、出発の準備の際に正しい運転姿勢をとることと、ルームミラーやドアミラーの調整をきちんとしておくことが助けになる。周囲の様子をつねに知って運転することで、ついうっかりという事故を予防できる。

そうやってみんなでキープレフトを守れば、交通の流れも安定する。ことに行楽などで渋滞が予測される期間に移動する際には、キープレフトの原則を忘れずに運転してほしい。そうすれば、皆が気持ちよくクルマを利用することができ、余計な摩擦も起こさずに済むことになる。

うちわと濡れおしぼりを準備

運転とは異なるが、長距離移動であったら便利なのが、うちわや濡れおしぼりだ。

うちわは、渋滞などでエアコンディショナーの利きがやや落ちたときなど、風で涼むことができる。また、朝夕など、日の高さが低いときには、日が差し込む側に座っている人の日よけにも役立つ。

濡れおしぼりは、冷えていなくても首に当てると気分がすっきりする。疲れを覚えたら休憩するのはもちろんだが、休憩できる場所までしばらく運転しなければならないようなとき、首筋に濡れおしぼりを当てると、道路への打ち水と同じように気化潜熱で少し冷ややかな感じになり、それだけでも気分が変わるものだ。飲み物は忘れずに持つだろうが、うちわと濡れおしぼりもあると役に立つ場合がある。

長距離を運転する際は、できる準備をしっかりしよう。そして、道路はみんなで使うものという意識を忘れず、安全運転をしてほしい。

御堀 直嗣 モータージャーナリスト

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みほり なおつぐ / Naotsugu Mihori

1955年、東京都生まれ。玉川大学工学部卒業。大学卒業後はレースでも活躍し、その後フリーのモータージャーナリストに。現在、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員を務める。日本EVクラブ副代表としてEVや環境・エネルギー分野に詳しい。趣味は、読書と、週1回の乗馬。

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