「夏の長距離ドライブ」で注意したい5つのこと 運転中はもちろん事前に準備すべきことは?
武道で刀を構えたり、包丁の柄を握ったりする際も、力任せで握るのではなく、掌(たなごころ:手のひら)に柄を収めるようにするといいといわれるはずだ。それと同じである。あえて力を入れなくても、おのずと安定して位置が定まる。
正しい運転姿勢をとると、これまでの自分のやってきた姿勢が違った人は、はじめ落ち着かないかもしれない。だが、しばらく運転しているうちに、肩の力が抜け、楽に運転できている自分を発見するだろう。
この運転姿勢で、ルームミラーやドアミラーの位置を調整する。前をよく見ながら運転するのはもちろんだが、同時に、前後のクルマの動きもミラーであらかじめ頭に入れておくと、滑らかな車線変更や追い越しができるはずだ。それが、あとで話すキープレフトの運転にもつながることになる。
燃料は満タンで出発するべき
長距離移動の際には、出発時点で燃料を満タンにしておくといい。慣れない土地でガソリンスタンドを探しながら、目的地の到着時間も気がかりということになると、つい安全確認をしそこなったり、右左折を無理しそうになったり、事故につながりかねない危険な運転をしてしまいがちだ。
実は、年を追うごとにガソリンスタンドの件数は減っており、最も多かった1990年代に比べ現在では半数近くに減っている。したがって、カーナビゲーションなどの更新をあまりしていない場合などには、予定した場所にガソリンスタンドが無い可能性もある。
ガソリンスタンドが減った原因は、クルマの燃費がよくなったため、来店者数が減ったからだ。そのことはまたガソリンスタンドの営業時間にも影響を及ぼし、例えば高速道路のインターチェンジ近くであれば24時間営業の店があるかもしれないが、それ以外は早めに閉店したり、開店時間も遅かったりということが起きはじめている。
また、渋滞で想定以上に時間がかかってしまい、予定していたガソリンスタンドが閉まってしまったということも可能性としてはありえるのである。長距離移動の前に、燃料を満タンにしておくと、時間に余裕を持った移動ができるだろう。
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