元リクルート出世頭が狙う、UIの世界王者

デザインは集合知で改善できるのか?

2014年、日本のウェブ業界の次のトレンドは何か。昨年が「ビッグデータ元年」だとすれば、 今年は「ユーザーインターフェース元年」になるかもしれない。コンピュータと人間の関係を円滑にするために発展を続けるユーザーインターフェース(UI)。数々のウェブサービスが乱立する今日では、UIを制するものがウェブを制するといっても過言ではない。UI関連ビジネスで成長を続ける2つのスタートアップへの取材を通じて、なぜ今UIが重要なのか、UI関連ビジネスの最前線で何が起きているのか、考察する。
後編となる今回取り上げるのは、UI改善プラットフォームビジネスで急成長を続けるKAIZEN platform Inc.。A/Bテストツールを提供する同社の事業戦略からチーム作りに至るまで、同社共同創業者兼CEO須藤憲司氏の話を交えながら、分析する。
KAIZEN platform Inc.共同創業者兼CEO須藤憲司氏(撮影:梅谷秀司)

前回は、UIデザインを武器に成長する株式会社グッドパッチを取り上げた。後編となる今回は、個々のUIデザインを開発するのでなく、UI改善のプラットフォームサービスを事業とするKAIZEN platform Inc.に着目する。創業1年足らずだが、主要ウェブ会社のエースが集結し、従業員数は30人に上る。本社をサンフランシスコに置き、最初からグローバル展開を目指すスタートアップだ。

誰でも簡単に、ウェブのUIを改善する

KAIZENが提供するのは、誰でも簡単にA/Bテストができるツール「planBCD」だ。いくつかのパターンの中から、独自のアルゴリズムで効果の高いUIデザインを選択し、自動的に表示の割合をコントロールする。操作も、パワーポイントを扱うように直感的に行え、誰でも簡単にUIの改善が行える。

「UIの改善をする際、最大の問題は、何が問題かわからないところです。だから、『このページのここを直したほうがいいですよ』というのをレコメンドし、自動で改善を行うことのできるツールにしました」

同社共同創業者兼CEO須藤憲司氏はこう話す。

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