ソフトバンクの4─6月営業利益、前年比3.7%増

法人事業が好伸、携帯電話サービスも堅調

8月5日、ソフトバンクが発表した2019年4─6月期(国際会計基準)の営業利益は前年比3.7%増の2688億円だった。リフィニティブが集計したアナリスト4人の予測平均値2678億円とほぼ一致する着地となった。写真はソフトバンク本社、都内で2016年6月撮影(2019年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 5日 ロイター] - ソフトバンク<9434.T>が5日発表した2019年4─6月期(国際会計基準)の営業利益は前年比3.7%増の2688億円だった。リフィニティブが集計したアナリスト4人の予測平均値2678億円とほぼ一致した。法人事業が大きく伸びたほか、個人向け携帯電話サービスなどコンシューマ事業も堅調に推移した。

会見した宮内謙社長兼最高経営責任者(CEO)は「数年以内に法人事業の営業利益は倍増できる」との見通しをあらためて示した。

部門別のセグメント利益はコンシューマ事業が前年比7.6%増の2057億円、法人事業は同17.7%増の281億円だった。売上高は前年比5.8%増の1兆1648億円だった。

2020年3月期予想は据え置いた。営業利益予想は前年比3.5%増の8900億円と、リフィニティブが集計したアナリスト17人の予測平均値8786億円をやや上回っている。

宮内社長は予想に対する4─6月期の利益の進捗率が30%超になっていることに触れ、「計画を少し上回っている」と評価した。

<ヤフーのアスクル対応に理解>

宮内社長は子会社のヤフー<4689.T>が、孫会社に当たるアスクル <2678.T>の株主総会で議決権を行使し社長だった岩田彰一郎氏と独立社外取締役3人の取締役再任に反対したことについて「アスクルを伸ばしていくための大変苦しい判断だったと思う」と理解を示した。その上で「今回の決断は、将来的には皆さんに分かってもらえるのではないか」と語った。

ヤフーの対応を巡っては、ソフトバンクグループ<9984.T>が「孫(正義社長)個人は投資先との同志的な結合を何よりも重視するため、今回のような手段を講じる事について反対の意見を持っている」とのコメントを発表している。

これに対して、宮内社長は「事業を大きくできるのであれば賛成だ」と表明。「社長は業績を伸ばさないとしょうがない」と述べ、ヤフーの議決権行使は「事業を伸ばすための大義があった」との認識を示した。

<ファーウェイ製入れ替え開始>

同席した宮川潤一副社長は中国の通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ))[HWT.UL]製の通信機器も使用している第4世代(4G)ネットワークについて「コア(中核)にあたる通信設備についてはすでに入れ替え工事を開始している」ことを明らかにした。これが完了すると4Gネットワークの中核を構成する通信設備は欧州メーカー製だけとなる。

ファーウェイ製品を巡っては、日本政府が安全保障上の問題を理由に事実上排除する方針を決めている。

(志田義寧 編集:石田仁志)

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